弊ブログの取扱説明書

 弊ブログには、2019年07月06日現在、約1500件の記事(essays)が公開されています。

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2019年8月31日 (土)

南米アマゾン熱帯雨林火災〔2〕

 さて、一つ前の記事でも申し上げましたように、アマゾンの熱帯雨林が「地球の肺」とか、「地球の酸素の20%を生産」とかいった表現は、正確ではありません。そこで簡単な謎解きを。

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南米アマゾン熱帯雨林火災(NASA衛星画像を含む)

 本年、8月下旬、南米アマゾン川流域に広がる熱帯雨林で大規模な火災が発生しており、いまだ燃えています。この混乱に乗じて開拓地を拡大する好機として野焼きする悪質な開発業者もいる模様です。こうなってしまう問題の根幹は、アムネスティ(Amnesty)の記事が指摘するように、ブラジル政府の開発政策です。下記。

ブラジル:アマゾンを襲う大規模火災 政府の責任 : アムネスティ日本 AMNESTY

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2019年8月16日 (金)

La noche de 12 anos (2018) A Twelve Year Night

 南米、ウルグアイは、1970年代、軍事政権の時代でした。当時、南米最強の「極左」ゲリラと言われた、Tupamaros トゥパマロスへの軍部による最大の掃討作戦の際、拘束・収監された3人のゲリラの、12年間の辛酸をなめた独房生活のドキュメンタリー・タッチの劇映画が、表題です。

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2019年8月13日 (火)

蘇軾 玲瓏山に登る

 以下、串田久治/諸田龍美『ゆっくり楽に生きる漢詩の知恵』学習研究社2004年2月、より

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2019年8月 6日 (火)

悩むことは迷うことであり、考えることは試すことだ。悩まず、考えよ

 巷では、渋野日向子選手の全英女子オープン(Women's British Open)優勝の話題で持ち切りです。かく言う私も、最終ホールの渋野さんのバーディーパットとその瞬間のガッツポーズの動画を、幾度も再生してしまいました(笑)。

 ネット上のコメントで、最も納得がいき、感銘さえ受けたのは、岡本綾子氏の下記の記事でした。

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2019年7月31日 (水)

Warren Weaver, Science and complexity, 1948

 表題の記念碑的論文が、PDFでネット上からDL可能であることを知りましたので、知の共有化の一環として、弊blogにてもannounceいたします。

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2019年7月30日 (火)

Max Weber, Gesammelte Aufsaze zur Religionssoziologie, 3 Bande の個人訳

 私は、下記の本をたまたま見かけて、我が眼を疑いました。

 マックス・ヴェーバー (著), 戸田 聡 (翻訳) 『緒言/プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神/プロテスタント諸信団と資本主義の精神 (宗教社会学論集 第1巻上) 』 北海道大学出版会 (2019年5月)

 この恐ろしく困難な翻訳事業(独語全3巻、訳書全4巻)を個人でやるという破天荒なプロジェクトにびっくりしたのです。

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2019年7月15日 (月)

明治の立身出世主義の歴史人口学的背景

 明治人が、長州人や薩摩人のような成功亡者(立身出世主義者=成長パラノイア)になった理由、そして国家膨張主義者になった人口学的基礎が下記です。

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2019年7月13日 (土)

デフレギャップの正体(Identity of deflationary gap)(2)

 もし、私の(1)のモデルが正しいとすると、それから幾つかの重要な含意(implication)が得られます。

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2019年7月 1日 (月)

柄谷行人著『世界史の実験』2019年2月岩波新書

 本書で私が少し驚いたのは、著者が本書第一部Ⅰで紹介している、
柳田国男「實驗の史學」昭和十年十二月、日本民俗學研究
でした。

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2019年6月26日 (水)

デフレギャップの正体(Identity of deflationary gap)〔1〕

 社会を理論的に考察する場合、物理学や哲学の分野で理論的に思考を進めるのとは違った難しさがあります。

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2019年6月25日 (火)

自動車は、ガソリンのパワーの60%を大気中へ捨てている

 今月、興味深い産業ニュースが流れました。

ホンダが世界最高水準のエンジン効率47%、20年代目標 | 日経 xTECH(クロステック)

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2019年6月24日 (月)

十九世紀のエコロジスト(An ecologist in 19th century)

 西欧列強による帝国主義、植民地獲得競争真っ盛りであり、科学と技術による自然の征服の確信に満ちていた十九世紀半ばに、下記のような認識と世界観を子どもたちに慈愛をもって説く自然科学者がいた、というところに感銘深いものがあります。徳川日本で言えば、桜田門外の変の年に連続講義が行われ、翌年に出版されています。

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2019年6月23日 (日)

「明治維新」を現出させたユース・バルジ(Youth Bulge)〔2〕

〔1〕に引用した速水融氏の、非常に興味深い図表を改めて付します。下図。

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2019年6月22日 (土)

松田卓也教授の最終定理

「飛行機がなぜ飛ぶか」分からないって本当?:間違った説明や風説はなぜ広がるのか/日経ビジネス電子版

というインタビュー記事に、松田卓也神戸大学名誉教授が《発見》された深遠なる定理が述べられています。

最終定理「人間には理性は無い」

 より詳しく言うと、以下のようになります。

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2019年6月17日 (月)

現代日本人は「徳川日本」を1%しか知らない

 国文学者中野三敏氏は、これまでの氏の徳川期の和本調査の体験から、現代日本人が各図書館や書店でアクセス可能な、活字に翻刻された徳川期のタイトル数は、実際に徳川期に流通していた和本総タイトル数の1%弱ではないか、と推測しています。中野三敏氏がそう考える根拠は、下記のようなエピソードを幾度も経ているからです。

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2019年6月13日 (木)

内田樹「言葉の生成について」2016年12月(2)

 (1)の続きです。言いたいことは、江戸人の「本居信仰」(1)、ですでに書いてしまいました。

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2019年6月11日 (火)

鬼貫 元禄の経営コンサルタント

行水の捨て所なし虫の声 (この句は本記事の旧題でした)
 
 この句は、鬼貫(上島鬼貫、通称上島与惣兵衛)の作とのことです。かなり有名な句のようですが、文芸の世界に疎い私には、初見でした。

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2019年6月 8日 (土)

嫁の持参金は夫のものか?〔3〕(中華帝国の場合)

 〔2〕で近世日本のデータを取り上げました。ついでに、お隣の帝政期中国のデータも挙げておきます。

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2019年6月 6日 (木)

嫁の持参金は夫のものか?〔2〕(近世日本の場合)

 〔1〕では、古代ローマ法における嫁資の規定を取り上げました。

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2019年6月 2日 (日)

「modernity」の二つの起源

amazon.jp に下記、日本語版にレビューを投稿しました。

Stephen Toulmin “Cosmopolis: The Hidden Agenda of Modernity ”(1992)

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2019年6月 1日 (土)

ミメーシスとしての読書 (Reading as mīmēsis [ μίμησις ])

 読書は、ある時点/ある場所で、ある人物によって著された文字列を、別の時点/場所で他者が読むことです。

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2019年5月27日 (月)

江戸人の「本居信仰」(2)

 前回の補遺です。

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2019年5月26日 (日)

江戸人の「本居信仰」(1)

 言葉/message には送り手と受け手がいます。

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2019年5月25日 (土)

神社、demos(凡夫たち)kratia(支配)のためのagora(広場)

 J.C.ヘボン、和英語林集成、1886(明治19)年、にこうあります。

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2019年5月24日 (金)

エントロピーと成長経済(2)

 (1)の補足、というか続きです。 では、前回の要約。

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2019年5月15日 (水)

内田樹「言葉の生成について」2016年12月

 レヴィナス(Emmanuel Lévinas)関連で、この内田樹氏の素晴らしいエッセイ(講演記録)に出会いました。

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2019年5月14日 (火)

古代ギリシア人の名前(2)

 (1)では、日本の西洋古典学者高津春繁氏の著書から引用しました。別のソースも引いておきましょう。実は既に2回ばかり弊ブログでも触れていましたが、該当箇所を引くまではしていませんでしたので、今回はその部分を引いて記事化しておきます。

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2019年5月13日 (月)

市川裕『ユダヤ人とユダヤ教』岩波新書(2019年1月)

 本書を読了しました。第一に思ったことは、よくこの容量(全189頁)で、これだけの内容を盛り込んだな、というものです。

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2019年5月12日 (日)

「左翼 left wing」の語源について

 21世紀の日本において、ほぼ死語となった感がある、「左翼」。

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2019年5月 8日 (水)

なぜ私は歴史を志向するのか

 私が歴史あるいは歴史学方法論にこだわる理由は二つあります。

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2019年5月 5日 (日)

cogito ergo sum(われ思う、故にわれ在り)

 デカルトのあまりにも有名な、「cogito ergo sum(われ思う、故にわれ在り)」ですが、これはラテン語の表記です。しかし、デカルトは、それまでのラテン語で語り、書く学識者だけを相手とすることを嫌い、母国語であるフランス語で『方法序説』(1637)を書きました。ということは、己の思惟の出発点とする記念すべき原理を、わざわざラテン語表記にすることは道理に合いません。はたして、「cogito ergo sum」という句は、『方法序説』にあるのでしょうか。

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2019年5月 3日 (金)

ヴァルネラビリティを巡る、パスカル、レヴィナス、吉野源三郎(Pascal, Levinas and Yoshino Genzaburo On Vulnerability)

 以前、vulnerability(人間の傷つきやすさ)について、2編の記事を書きました。

H.L.A.ハートの「自然法の最小限の内容」(H.L.A.Hart "The Minimum Content of Natural Law)

communicability(伝わりうること)と vulnerability(傷つきうること)

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2019年4月29日 (月)

洗濯物はなぜ乾く?(2結)

 前回からの続きです。

■水
 次は、問題の液体(liquid)としての水です。

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2019年4月25日 (木)

洗濯物はなぜ乾く?(1)

 「水(H2O)は、何度で蒸発する?」と質問されたら、「100℃でしょ。」と普通は応答します。しかし、洗濯物を屋外の風通しの良い場所に干すと、晴天で気温が順調に上昇(20℃前後)すれば、日中の数時間で気持ちよく乾燥します。外気温が100℃になることは地球上ではあり得ないので、先の応答では理屈にあいません。これはどう説明したらよいのでしょうか。

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2019年4月15日 (月)

別世界の消息(承前)

 前記事に関して、一言。

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別世界の消息

 柳田国男は、「天然の禁色(きんじき)」という造語で、この世のものとは思われない色は、かつて「別世界の消息」であったと語ります。

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2019年4月13日 (土)

感覚の階梯、あるいは改訂

 経済成長とはなんでしょうか。辞書的定義は、国民経済の規模が、年々拡大すること、となります。

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2019年4月10日 (水)

柳田国男の Conservative political theory

 柳田はこの「天然の禁色」(柳田当該書p.7)の社会心理の特質として、二つのことを挙げている。第一に自発的なコントロール、「特に制度を立てて禁止された」(柳田p.8)抑制ではないということ。第二に感覚的なコントロール、「必ずしも計算の結果ではなく」(柳田p.8)ということ。

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2019年4月 7日 (日)

平川 新『戦国日本と大航海時代』中公新書(2018/04)〔補遺〕

 以下、amazonレビュー版です。同工異曲ですが、ご参考になれば幸甚。

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2019年4月 6日 (土)

小心翼々たる大日本帝国

 二つの引用をみてください。

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2019年4月 1日 (月)

平川 新『戦国日本と大航海時代』中公新書(2018/04)〔4/結〕

〔3〕での議論はこうでした。

化石資源(石炭)を燃料とする熱機関が搭載された陸上輸送手段(鉄道)が登場する19世紀半ばまでは、海上輸送(船舶)が陸上輸送(人力、畜力)より圧倒的にエネルギー効率が高かった。だから、帆船(商船および軍艦)のテクノロジーを飛躍的に発達させた近代西洋が世界を支配できた。

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2019年3月25日 (月)

平川 新『戦国日本と大航海時代』中公新書(2018年4月)〔3〕

〔2〕で述べたことは以下のことです。
「戦場が home か away か、陸戦か海戦か、という側面からみると、16世紀から17世紀にかけて、日本列島の全体あるいは一部が、イスパニア王国を含むヨーロッパ勢に占領(あるいは植民地化)されなかったことが、列島の近世統一権力が軍事的に世界最強だったことを必ずしも意味しない。」

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2019年3月15日 (金)

平川 新『戦国日本と大航海時代』中公新書(2018/04)〔2〕

〔1〕において、本書の記述不足を二つ挙げました。

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2019年3月 8日 (金)

平川 新『戦国日本と大航海時代』中公新書(2018/04)〔1〕

 話題の書、と言ってよいでしょう。初版が2018年4月25日、手許にある版が2018年9月20日4版となっています。なぜそんなに売れているのかと言えば、帯に踊っている「日本はなぜ『世界最強』のスペインの植民地にならなかったのか」という惹句が効いています。
詳細目次は、本記事の最下段をご覧ください。

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2019年3月 4日 (月)

大統領に原爆投下は「不要」と反対した米国参謀総長

 大統領トルーマンに対して、米軍統合参謀本部議長は日本への原爆投下を「必要ありません。」と反対していました。

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2019年3月 1日 (金)

福澤諭吉 「脱亜論」 時事新報(明治一八年三月一六日)

 昨今、日韓関係がいろいろギクシャクしています。そいういう時、ブログ主がすぐ思い出すのは、福澤諭吉が、明治18(1885)年3月に書いた『時事新報』社説、「脱亜論」です。

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2019年2月22日 (金)

吉田裕著『日本人兵士』2017年、を読んで ― あるいは、歴史的思考法について(2)

 下記の本書のレビューを、amazon.co.jpに投稿しました。同工異曲ですが、テイストはだいぶ変更しました。ご笑覧頂ければ幸甚です。

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2019年2月18日 (月)

樺山紘一編著『現代歴史学の名著 』1989年中公新書(後編②)完結

後編①からの続きです。

 ようやく、本書のご紹介が完結します。最後の紹介は以下の五点です。私の読後の雑感は、本記事最下段に記載します。
18.ホブズボーム『反抗の原初形態 』
19.テイラー『第二次世界大戦の起源 』
20.フーコー『言葉と物 』
21.ヴェントゥーリ『啓蒙のユートピアと改革 』
22.ウィリアムズ『コロンブスからカストロまで 』

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2019年2月16日 (土)

吉田裕著『日本人兵士』2017年、を読んで ― あるいは、歴史的思考法について(1)

 歴史学の名著があるとしたら、下記の本は平成の名著として後世長く伝えられることになると思います。

吉田 裕 著『日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実』 中公新書2017年12月

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2019年2月 5日 (火)

被造物creatures は造物主体creator を超越できない

 被造物creatures は造物主体creator を超越できません。なぜなら、造物主体creatorにとり、自己の存在様式が、彼の力能そのものだからです。

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2019年1月15日 (火)

村上淳一氏を巡る雑感〔続〕

 以下、正編への備忘として追記します。

 故村上氏は、論争を厭わない方でした。というより、意図的に(生産的な)論争を起こそうとされていた節がありました。

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2019年1月13日 (日)

米津玄師「アイネクライネ」2014年

 人の世の、不思議な出会いと、いつか来る別れをうたったよい曲です。このところ、毎晩数回、聴いてしまいます。音楽の、胸の奥底へも届く透過力には脱帽です。
 それでも、千年を超え得る「言葉の力」を私はまだ信じていますが・・・。

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2019年1月 9日 (水)

和辻哲郎のデジタル復刻第一号

 既に11月の弊記事にて予告していましたが、ようやく、和辻哲郎「日本の臣道 アメ...

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2019年1月 3日 (木)

デカルト『方法序説』1637年、を読む

Frans_hals__portret_van_ren_desc_17 ようやく読み終わりました。デカルト『方法序説』1637年、レイデン(谷川多佳子訳、岩波文庫版1997年)版で、本文99頁、訳者註23頁、訳者解説9頁です。その三つを
合わせても131頁。とても薄い。いつでも読める、と思うのでしょうか。未読なのに、既読感だけあるため、食指が動かない。これが《古典》と言うものなのかも知れません。
 右は教科書によく載る、フランス・ハルス作のデカルトの肖像画です。享年54歳のデカルト晩年の姿と推定されています。

 

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2018年12月25日 (火)

日本人と論理(1)

 下段の抜粋は、以下の書籍から。忘年会の話題に、「日本人と合理性・非合理性」が出てきたのですが、帰宅後、下記の記述を思い出したので、備忘とします。多少、個人的に異論もありますが、それは近日中に、ということでご容赦。

末木剛博『東洋の合理思想』1970年、講談社現代新書、pp.18-20
序章 東洋思想と論理、<3> 日本思想の特性、より

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2018年12月10日 (月)

雑録

2018年12月9日(日)、収蔵古書。

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2018年11月17日 (土)

山川方夫「夏の葬列」1962年

山川方夫「夏の葬列」
「ヒッチコックマガジン」昭和三十七年八月初出

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2018年11月10日 (土)

少年易老學難成 ・・・ の作者は《朱子》ではない

「少年老い易く学成り難し」

若いと思っているうちにすぐに年老いてしまい、志す学問は遅々として進まない。年月は移りやすいので寸刻をおしんで勉強せよということ。
小学館日本国語大辞典、より

 そしてこの項目には、辞書編纂者の驚くべき補注が加えられています。

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2018年11月 9日 (金)

いつも季節は秋だった

■ふたりのM
森川義信(昭和十七年八月十三日ミイートキーナで戦病死)
茂木徳重(ビルマにて戦病死)

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2018年11月 5日 (月)

総じてイギリス人が手をつけないほど悪いことは世の中に一つもない(THE MAN OF DESTINY, BERNARD SHAW, 1898)

 和辻哲郎は、学生時代(東京帝国大学文科大学哲学科在学中)、劇作家ジョージ・バーナード・ショーに、一時入れ込んだ時期があるようです。後年、自分の著作の冒頭に、ショーの喜劇のさわりを引いています。英国風の激辛ユーモアが炸裂していて、これが非常に面白い。ご参考までに記事としておきます。

ジョージ・バーナード・ショー作「運命の人」1895年作(原文はグーテンベルクから)
翻訳(部分訳)和辻哲郎(いま私がデジタル翻刻していますので、ネタバレは少しお待ちを)

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2018年11月 1日 (木)

国会議員の法律案の発議権(議員立法権)

 少し気になったので、日本の国会議員の法律案の発議権(いわゆる議員立法権)が憲法上どう規定されいるのか調べました。以下はその簡単なリサーチ結果です。

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2018年10月31日 (水)

Peak oil とはなにか

 人の世に「永遠の真理」はあるかもしれませんが、「永遠の資源」が存在する余地はありません。従いまして、化石燃料(その代表が石油)も必ず涸渇します。「永久機関」が「半永久」ももたずに停止してしまうのと同じで、それが人の世の理(ことわり)というものです。時折「無尽蔵」という形容詞をつけた”新”エネルギーがマスコミを賑わしますが、眉に唾を付けて聞いた方が無難です。

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2018年10月15日 (月)

Peak oil 後の世界

 石油が潤沢に使えない(高価になる、賦存量が希少になる)と現代生活はどうなるでしょうか。少し想像力を働かせてみます。

 まず、様子を見るために、原油価格の動向を拝見。

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2018年10月10日 (水)

米国の合理主義〔20190304追記〕

 かつて、「選択と集中selection and concentration」という、GE会長ウェルチの言葉が流行しました。

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2018年9月30日 (日)

寺田寅彦からの警告

 この颱風の真っ最中に、身に染みる内容の随筆があります。

寺田寅彦「天災と国防」(昭和九年十一月、経済往来)

 寺田寅彦の科学エッセイなので、原文はすぐ読み切れます。以下のいずれかをお読みください。

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2018年9月 7日 (金)

Sorprenderse, extranarse, es comenzar a entender.

Jose Ortega y Gasset(1883-1955), La rebelion de las masas

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2018年9月 3日 (月)

憎しみについて

 憎しみは普通、他者に向けられます。

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2018年8月26日 (日)

芥川龍之介「羅生門」大正4年(続)

以前の続きで、主人公、下人の心情の推移を箇条書きにしてみました。

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2018年8月18日 (土)

米国人は materialist か?

 もし、大日本帝国陸海軍が愚かであったとしたら、彼らが敵国(北米合衆国)の哲学を徹底研究しようとしていなかったことかも知れません。

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2018年8月17日 (金)

発見法としての類比と隠喩(analogy or metaphor as heuristics)

 類比(analogy)と隠喩(metaphor)は、知的創造において有効な道具です。

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2018年8月14日 (火)

「できる can do 」とは「思い出す recall」こと

 久しぶりの、続きのようなものです。

「わかる・できる」マトリックス(1)
「わかる・できる」マトリックス(2)

「わかる・できる」マトリックス(3)

 前回までは、2×2のマトリックスで表現してみましたが、今回は集合で使うベン図(Vénn dìagram)で表現してみます。マトリックスでは「状況の推移」が直感的にわかりましたが、ベン図では「状態の位置関係」を鳥瞰するのに便利です。

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2018年8月13日 (月)

目次を見よ

ウィトゲンシュタイン・セレクション (平凡社ライブラリー版)

本書、2003年4月25日初版第3刷                    →「Ⅱ数字の基礎をめぐって」
《世界の思想家23》版、昭和55年9月16日初版第3刷  →「Ⅱ数学の基礎をめぐって」

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2018年8月 1日 (水)

創発への二つのアプローチ(Two approaches to the Emergence)

 創発(emergence)とは、あるシステムの振舞いが、そのシステムを構成する要素の規則的で、単純な振舞いの総計からは、論理的に構成できないとき、その、システムの振舞いをいいます。

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2018年7月20日 (金)

言葉の織物(A Textile of Language)〔2〕

前回からの続き。

 私は、ヨハネ福音書の、少なくとも冒頭部の、「初めに言があった。」は真実を穿っているのではないかと考えています。

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2018年7月18日 (水)

神の「影」 (The Shadow of God)

 キリスト教における、「神」vs.「ひと」、「ひと」vs.「ひと」の関係性を考えます。

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2018年7月17日 (火)

個人主義、その東と西

 儒家では、修身斉家治国平天下、と言います(礼記/大学)。

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2018年7月14日 (土)

他山の石、あるいは小林秀雄のこと

 「他山の石」とは、石を磨くのに使う、もう一つの石のこと。転じて、他人の善いおこないは見習い、悪いおこないは自分の戒めにすること。「人の振り見て我が振り直せ」の意。

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2018年7月12日 (木)

言葉の織物(A Textile of Language)

 三島由紀夫は、小説の世界をこう語ります。

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2018年7月 8日 (日)

マリア様はひと様か、それとも神様か

 Max Weber は、人間集団の組織化に二つのカテゴリーを作りました。

Anstalt アンシュタルト(=institution)
Verein  フェライン(=club or association)

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2018年7月 7日 (土)

「グライダー人間」から「飛行機人間」へ?


 三十年以上前からこの件については、『思考の整理学』1986年ちくま文庫が警告していました。

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2018年7月 6日 (金)

中世ナバール王国の貴公子ザビエル(Xavier)

 ザビエル(Francisco de Xavier 1506-52)は、イベリア半島の付け根、ビスケー湾(大西洋岸)寄りのピレネー山脈沿いにあった、中世ナバラ王国のバスクの血をひく名門貴族出身です。

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2018年7月 5日 (木)

materialism(物質主義)からphysicalism(肉体主義)へ

 哺乳動物の外界認知のかなり大きな部分は、眼からくる視覚情報が占めます。なぜなら、風に乗ってくる匂いや空気の振動で伝わる音に比べて、光の伝達速度は瞬間だからです。

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2018年7月 3日 (火)

維新=ボリシェヴィキ革命、の最大の歴史犯罪

 維新=ボリシェヴィキ革命の最大の歴史犯罪は、神仏分離=廃仏毀釈です。

 二つの点が犯罪的でした。

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2018年6月30日 (土)

芥川龍之介「羅生門」大正4年

芥川龍之介「羅生門」大正4年、を読みました。

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2018年6月25日 (月)

三島由紀夫が誘(いざな)う、小説の楽しみ方

小説はそのなかで自動車でドライヴするとき、テーマの展開と筋の展開の軌跡にすぎません。しかし歩いていくとき、これらは言葉の織物であることをはっきり露呈します。つまり、生垣と見えたもの、遠くの山と見えたもの、花の咲いた崖と見えたものは、ただの景色ではなくて、実は全部一つ一つ言葉で織られているものだったのがわかるのであります。昔の人はその織模様を楽しみました。小説家は織物の美しさで人を喜ばすことを、自分の職人的喜びとしました。

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2018年6月24日 (日)

脳内の像(vision)の言葉を通じた次元低下とその復元

■脳内の像(vision)
 人間の頭のなかの記憶は、一つ一つの塊(object)が連想の糸で繋がれ、数珠つなぎの形で格納されています。

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2018年6月16日 (土)

ライプニッツからマンデヴィルへ(From Leibniz to Mandeville)

 以下、村上淳一氏の著から2箇所引用します。

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2018年6月11日 (月)

知識再生堂(Renqing-Reprint)を始めました

まず、第一弾は、 北昤吉著 『哲学行脚』 大正15(1926)年 新潮社刊 ...

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2018年6月 8日 (金)

二十世紀はいつ始まったか?(2)

(1)からの続き。

■総力戦体制

 現代歴史学では、《現代》、《現代化》は第一次世界大戦以降ということになっています。その際のキーワードは「総力戦」※です。

※一つのエポックは、20年前の下記の書。

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2018年6月 7日 (木)

'It seems to me' から 'I think' へ

 外山滋比古氏が『思考の整理学』1986年ちくま文庫、の文庫版あとがきで興味深いことを述べています。

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2018年6月 4日 (月)

Emil Lask und Heidegger

Emil Lask(1875―1915)
ハイデッガーがその『存在と時間』(1927)、p.218脚註(独語版)おいて、「現象学研究の主流の外で《現象学的真理論》の研究を肯定的に引き継いでいる唯一の者はラスクである。」とラスクに触れ、その『法哲学』『判断論』を挙げていることを見ますと、エミール・ラスクの重要性を少し想像することができそうです。現代は新カント派を過小評価し過ぎているのかも知れません。

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2018年6月 2日 (土)

Yo soy yo y mi circunstancia /Jose Ortega y Gasset (1883-1955)

"Yo soy yo y mi circunstancia, y si no la salvo a ella no me salvo yo."
Meditaciones del Quijote ,Madrid,1914, pp.43-44

「私とは私と私の環境のことである。もし私がそれを守らないなら、私自身を守らないということだ。」
“I am I and my circumstance; and, if I do not save it, I do not save myself.”
"Meditations on Quixote"

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2018年5月30日 (水)

Gee!! I wish I were a man, I'd join the Navy. Be a man and do it (1917)

Gee!! I wish I were a man, I'd join the Navy.
「私が男だったら海軍にはいるのに」
BE A MAN AND DO IT
「男らしくそうしよう」

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2018年5月24日 (木)

誰にも言えそうなことで、誰も言えなかったこと(2)

 興味深いエッセイがありました。

田中成典「価値を生み出す」、大学への数学 2018年 05 月号 [雑誌]P.1、東京出版、所収

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2018年5月21日 (月)

二十世紀はいつ始まったか?(1)

 表題はある意味で愚問と言えます。暦通りなら、1901年が二十世紀の第1年だからです。しかし、暦年ではなく、二十世紀の特徴を手掛かりとしてその始まりを考えると別の面が見えてくるかも知れません。

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2018年5月20日 (日)

樺山紘一編著『現代歴史学の名著 』1989年中公新書(後編①)

中編からの続きです。

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2018年5月11日 (金)

最近の外国為替相場について

少し、不思議に感じたので投稿しておきます。

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