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2005年5月 8日 (日)

ロズウェル/星の恋人たち (1999~2002)

 NHKでやっていた海外ドラマ「ロズウェル」。このドラマの中で、マックスというエイリアンの王が行使する超能力は、敵を吹っ飛ばすパワーではなくて、けが人や病気を治癒する能力です。これは、フランスの史家マルク・ブロックが『奇跡をおこなう王』などで指摘した、英仏において、新しい王が病気を治癒する呪術的能力を保持しているという習俗に拠っていると思われます。

 新しい王が戴冠した時、その王に触れるとある種の皮膚病なんかがなおっちゃう、という俗信が根強くあって、その国の方々から、王に触れてもらいたくて病 気持ちのひとが、ぞろぞろ行列をなしてやってくる、って言う光景は、フランスなどでは、18世紀頃まであったようです。イエスなんかもそういえば、そんな ことしてますけど。とにかく、偉い人は、敵を倒すんではなくて、病を治すんですね。日本でもミカド(天皇)が行幸すると座った座布団とか、ふれた物品に病 を治す呪力があるとかで大騒ぎしていたそうな。おどり念仏の一遍上人絵詞などにはそのおしっこを飲んじゃうことまで書いてありますが。そこまでやるか、と いう感じですな。

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