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2005年5月10日 (火)

阿部 昭『短編小説礼讃』(岩波新書1986)

「リズール(liseur)としての阿部昭」
 私の文学への開眼は2冊の本に拠っている。三島由紀夫『文章読本』と阿部昭『短編小説礼讃』である。両者ともウン十年前に読んだものだが、今人生の半ばにあって共感著しいのは阿部のほうだ。彼こそは、三島が自認し、他者にも志あらば目指せとアジった、リズール(liseur)=精読者そのものだと思う。

 思えば私も三島の享年を越えてしまった。有り余る才能、絢爛たる文章、その"The Best and the Brightest"に一点欠けていたのは、阿部が示してくれる「人生」だと今、理会した。三島に漱石も荷風も出てこない訳である。

※下記も参照して頂ければ幸甚。
阿部 昭『短編小説礼讃』(岩波新書1986)承前

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コメント

わたしのブログにコメントありがとうございます。阿部昭『短編小説礼讃』は、Blog表現よみ作品集の「声でよむ名作本」の一冊に入れようと決めました。しばらくしたら、アップしますので、どうぞご期待ください。

投稿: 渡辺知明 | 2005年5月16日 (月) 08時46分

わたしも阿部昭『短編小説礼讃』を高く評価しています。下記のアドレスの書評をして、本人から本を贈呈されたこともあります。
http://www.ne.jp/asahi/kotoba/tomo/chekhov.htm

投稿: 渡辺知明 | 2005年5月10日 (火) 22時45分

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