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2005年5月 3日 (火)

野口実「武家の棟梁の条件」

〈武家-野蛮から文明へ?〉
 武士は、野蛮で、人殺し、暴力団と同じようなもの、というのは、著者の野口さんだけでなく、ある程度中世史家の間では共通した認識であるようです。創文社刊PR誌「創文」2004.09.No.468東島誠「義経の結婚」p.7-11参照。
 ただ、どんなに野蛮で、品性下劣でも、むき出しの暴力や武力だけでは長期にわたる「統治」は不可能なわけです。(梁石日「血と骨」幻冬社1998における、金俊平の晩年を見よ。)
 そうすると、この列島の歴史においては徳川300年は、遅々たる歩みであったとしても、武家の「文明化の過程」といえるのでしょう。この点に関する著者の見解があれば、より納得がいったと思います。

野口 実『武家の棟梁の条件 中世武士を見なおす』 1994年(中公新書)

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