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2005年9月11日 (日)

郵政民営化=郵政私有化

郵政民営化っていうのは、英訳されるとき、どうなるかって言うと、

to privatise the country's postal system

とか書かれます。これって、「民営化」じゃなくて「私有化」じゃないの?、って、まさにそのとおり。「民営化」はもともと、privatisation 私有化の翻訳で、旧共産圏の国有化nationalization の反対概念だったわけです。かつて、イギリスのサッチャー政権が、それまでの労働党に国有化されてきたものを、どんどん私的資本に切り売りしたのが嚆矢といえるでしょう。いわば、国家の竹の子生活。 そして、私有化されると、フツーの金融機関になるので、それを管轄する省庁が変更されます。えへへへ、それが財務省というわけですね。つまり、この私有化キャンペーンは、総務省と財務省の暗闘という側面もありそうです。

ただ、特定郵便局って、事実上の私物化だから、とっくの昔に、郵政私有化されてんじゃない?っていう気もしますが。

こういった、「私鉄」を、「民鉄」という類の、マスコミによる 意図せざる(した?)、政府翼賛キャンペーンにうかうかと乗る神経と頭脳に疑問を感じますな。

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