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2005年9月23日 (金)

磯田道史『武士の家計簿』(2)

前回、磯田道史『武士の家計簿』、の特徴に、徳川晩期の武家女性のあり方に対する、fact finding(事実発見)を指摘した。関連した情報を知ったので、紹介する。

 「夜明け前」の星竹 (日記が語る昔の暮らし)
(既に、リンク切れ、ないし、ファイル削除されているため、このblog内に記事を設け、貼り付けてあるものです。)

東京都あきる野市のある小集落に、安政6年(1859年)から明治41年(1908年)まで正味50年にわたる日記帳が伝わっている。その中に、当時の女たち(身分的には上層農民)が、未婚、既婚を問わず、しょっちゅう、親戚筋やら何やらを泊まり歩いていることが記されている。

ひところ前に、故網野善彦氏が中世の女たちの自由さを強調していたが、磯田氏や上記の資料に垣間見えるように、このことは近世に至っても変わっていないと考えられる。

近世文書は、近世日本の、ある意味異常なリテラシー(識字率)に支えられて、様々な身分の人間が膨大な個人的文書を残しているため、実は専門家も手を出しかねているのが実情と推測される。在地の地方史家をインターネットでリンクするような仕組みを作れれば、徳川後期、明治初期のイメージは一変する可能性が高い。

それは日本人の自己像をも根本的に変えてしまう力を秘めていると思う。

*参照
磯田道史『武士の家計簿』

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