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2005年9月20日 (火)

ちょっと感心した話(1)

 一昨日の昼下がり、某FM局のポップスのチャート番組をたまたま耳にしたときの話。その番組の男性DJが一つのクイズを視聴者に出していた。南米チリ(だったかな?)のラジオ放送局でのインタビューで、イギリス・ポップス界名うての色男(既に名前失念!)が自分の手柄話、つまり誰それと寝た、とか言っていて、それが「俺はスパイス・ガールズのX人と寝た。」という代物だった。で、そのX人を当てるクイズを視聴者に出した訳だ。

 件(くだん)のDJは、三つの選択肢を示していた。3人、4人、5人の三択。その視聴者(男性)は、うーん、と迷って答えを出せないでいる。私は何気に聞きながら、「馬鹿な問題だなあ、5人に決まってるじゃん。」と心の中でつぶやいた。何故なら、女を落とすことに生きがいを感じる男なら、スパイス・ガールズ5人全員を何とかしようとするだろうし、それが成功すればこそ自慢話になるからである。DJがせっつくと、男性視聴者はついに「4人」と答えた。どうも単なる勘のようなのだが、それが正解でCD券3万円也を手にして喜んでいた。

 私は自分の予想がまんまと外れて意外というか心外だったが、ちょっと考え直してみて、それが実に見事な捻(ひね)りの効いているセリフだということに気がついた。他の車から見られた様じゃないが、色男アーティストの言葉のセンスに感心して車を運転しながら勝手に一人で頷いていた。

 というのも、スパイス・ガールズ5人の中に、実は、ビクトリア・ベッカム、つまり、英国サッカー界の貴公子(古いか?)デビッド・ベッカム夫人がいる。だからこそ、この話題は面白い。ビクトリアがいくらショー・ビジネス界の人間だとしても、既に夫人であり、ラジオのような公開のメディアで、昔付き合った男に公然と話をされることは体面を傷つけられる事になる。そのとき、例え、本当は5人全員と寝たとしても、「4人」と答えることで、ベッカム夫人に「私じゃない」と逃げ道を与え、なおかつ、彼女がその4人にはいっているのかどうか、聞くものに穿鑿(せんさく)させることに成功するわけだ。

 うーむ、私の数少ない誇りは言葉に対する感覚だ、と内心自惚れていたのだが、まだまだ修行が足りないな。

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