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2005年10月22日 (土)

財政を分析する装置=公会計(1)

 私企業の簿記と公会計の簿記は異なる。前者が複式簿記でフロー(損益計算書)とストック(貸借対照表)で、記帳されているのに、後者が、単式簿記で、本質的には現金出納帳、つまり家計簿レベル、だと言われることが多い。がしかし、明治憲法が発布されるまでは公会計も複式だったようだ。↓

公会計と複式簿記
http://www.pa-ro.jp/monitoring/fukushiki-boki.html

 じつは、財務省官僚もこの公会計の原理的欠陥のために、財政の実態を把握できていない危惧がある。特に財投があるためだ。

 現在、彼らがタコ足配当のようなことをして平然としているのも、上記の問題があるからかもしれない。つまり、危機の深刻さを計測する装置に欠陥があるわけだ。

 それなら、この俺が新しい財政の計測装置を作ってやろう、という人間も出てはいる。↓

桜内文城『公会計革命』 (講談社現代新書)2004年

 ただ、その原理論が、一般均衡論だという。う~ん。それじゃぁ、ガラパゴス理論じゃん、というのが率直な印象。ま、印象批判だが。

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