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2005年10月19日 (水)

《理解》=《understanding》?

 日本語の《理解する》は、《understand》なのだろうか。日本語で「ご理解いただきたい」、「わかってください」と発話するとき、その発話者は、相手が、ものについて深くはっきりした知識をもつ(注1)、だけで満足するのだろうか。「よく理解できたけど、あなたの言うことは受け入れられない」と言われたら、「なんだ、よくわかった、ってい言ったばかりじゃないか。あなたは何を聞いているんだ」と、逆に怒り出すのではないか。

 つまり、日本語の《理解する》、《わかる》には、《understand》のみならず、《理解》してくれたからには、きっと私に対して《like 好意を持っ》てくれて、私の言うことを《accept 受け入れ》てくれるはずだ、という含意もあるのではないか、ということである。

 今回の小泉氏の靖国参拝に関して、町村外相は、近隣諸国に「ご理解を求める」という。しかし、《嫌い》でも《理解》したり、《受け入れ》なくとも《わかる》ことは可能だ。つまり、そのことを《理解》しても、《受け入れ》ずさらに《抗議》することさえもありうるのだ。

 現在の、「日本の言うことには何でも」すぐ文句を言う韓国や中国を《嫌う》小泉政権にとって、その韓中に「理解されない」のは屁でもないだろう。しかし、大好きな米国に、“国連安保理事国入り”や“米牛肉の輸入禁止の継続”、“農産物輸入関税の上限設定拒否”を《理解》されないことは、身も世のないほど辛く切ないことであろう。かわいそうに。

(注1)《understand》は、「ものについて深くはっきりした知識をもつ」の意だという。ジーニアス英和辞典第3版(大修館書店2001年)

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