« ドイツ連邦行政裁判所でイラク戦争違法判決(2) | トップページ | 和辻哲郎の明治維新批判 »

2005年10月11日 (火)

《祀る神》vs.《祀られる神》

和辻哲郎は、記紀神話を分析して、そこに出てくる神々を三つに分類した。

そこには、《祀る神》、《祀られる神》、《祀り祀られる神》、の三つがいる。そして、この三つの神々の中で、《祀り祀られる神》が最も尊貴であると。

なぜ、《祀り祀られる神》がその地位が高いか。それは、《神命の通路》だからである。

はて、これはどこかで見たような光景・・・。《担ぐ人》、《担がれる人》、《担ぎ担がれる人》、そう、日本における政治権力の構造である。

これについては別途、分析を試みたい。

参考
1)和辻哲郎『日本倫理思想史』上巻、岩波書店 1952年、pp.63-76
2)尾藤正英『日本文化の歴史』岩波書店2000年 、pp.22-23。

〔註〕下記もご参照を請う。

和辻哲郎の明治維新批判

《祀る神》vs.《祀られる神》(2)

|

« ドイツ連邦行政裁判所でイラク戦争違法判決(2) | トップページ | 和辻哲郎の明治維新批判 »

思想史(history of ideas)」カテゴリの記事

禁裏/朝廷/天皇」カテゴリの記事

和辻哲郎(Watsuji, Tetsuro)」カテゴリの記事

Bito, Masahide (尾藤正英)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 《祀る神》vs.《祀られる神》:

» そうだ、奈良へ、行こう。 [微熱日記]
和辻哲郎の『古寺巡礼』、これは、新しい本です。何が新しいといって、倫理学徒であっ [続きを読む]

受信: 2006年2月19日 (日) 14時06分

« ドイツ連邦行政裁判所でイラク戦争違法判決(2) | トップページ | 和辻哲郎の明治維新批判 »