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2005年11月20日 (日)

石原産業フェロシルト不法投棄

 ニュースで耳にしてはいたが、関連blog↓を閲覧して、ここまで悪質だとは思わなかった。明らかに犯罪だ。

行政もグルか? フェロシルト

続・石原産業フェロシルト投棄

 公害垂れ流しについて前科のある企業だが、こう変わらぬ体質を見て、ちょと臭った。臭うと、調べるというのが私の主義だ。で、出てきましたねぇ。やはり、「血は争えない」(って、企業に血が流れているか不明だが・・)。

「一五年戦争期にファッショ的な国家改造運動のスポンサーでありリーダーとして活動した石原廣一郎(A級戦犯、引用者注)」
赤澤史朗「石原廣一郎小論」

 読んで字のごとく、石原廣一郎は石原産業創業者だ。

 それにしても、

「近代的な組織というものは、学校にせよ企業にせよ国家にせよ、人間は罪を認め反省することによって、罪を超えて学び成長し、未来を切り開くことができる存在、とする罪の文化の上に成立している」関曠野『歴史の学び方について』窓社(1997)、p.25

のに、この体たらくはなんなのだろう。ま、なーんにも反省してないし、罪を悔いてもいないんだね。小泉純一郎氏のAPECでの夜郎自大ぶりぶりも、わが大日本国の知的、モラル的退嬰ぶりの《表徴》にしか過ぎないのだろう。

 わが大日本国にとって、あの敗戦はいったい何だったのだろうか。たまたま、ツイてなかったから負けちゃっただけなのだろうか。チャンスがあれば、今度こそしっかり準備して、戦争で勝って、鬼畜米英 & 中国を見返せれば、気が晴れるのだろうか。

 私は主張する。あの戦前日本が悪くないのなら、東京裁判(極東国際軍事裁判)を、日本人自らの手で、再審開始し、無罪を勝ち取れ!、と。もし、鬼畜米英にも罪があるなら、そこで弾劾、断罪し、彼らの罪を問え、と。われわれ日本人にその気概があるならば。

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コメント

こんにちは。

フェロシルト問題、先日石原産業の問題の製造ラインや三重県の処分場などを見学してきました。感想と、たっぷりの写真でルポしました。
三重県と石原産業の密着ぶりを改めて感じました。

何回かに分けましたので、シリーズのトップをトラックバックしますね。

投稿: てらまち | 2005年12月10日 (土) 12時28分

国民の保護 様
 地方が東京より意識が低いというより、行政と企業のグル度が高いことの現れなのだと思います。つまり、行政も企業も、場合によっては地元民も、皆、「承知の助」(^^;。東京は図体がでかいので、当然、おこぼれに預かれない、利害に関与しない者がほとんど。地方に行くと、その規模の小ささから、すべて出来試合、ないし、マッチポンプ、の度合いが高まるからなのでしょう。良くも悪くも、ですが。

投稿: renqing | 2005年12月 9日 (金) 01時44分

官と民の癒着或いは今回のような社会正義にもとる企業の不正に関して東京などは一般市民の監視や関心も強いことから政府や警察当局も迅速且つ厳正に対応するようになりつつありますが、本件の推移を見ていると三重県庁や警察の動きは非常に鈍いようで石原産業が告発されて以来警察がどのような動きをしているか、或いは取調べをしているかが全く出て来ずに、このような不正も時間が過ぎるのを待ってうやむやにされるのではと危惧されるほどですね。地方の場合はまだまだ社会的不正に対する意識が警察や件などの意識が低いような気がしますね。

投稿: 国民の保護 | 2005年12月 7日 (水) 11時11分

国民の保護 様
 その調査能力を使う気がないのでしょう。今回の事件に限りませんが。

投稿: renqing | 2005年12月 2日 (金) 05時43分

renqing様 ご指摘の通りですね、残念ながら小さい悪人の犯した罪は厳しく戒められても巨悪の犯した罪は見逃されることが多いのですね。放射性物質を含んだ酸化チタンの廃棄物をリサイクル商品にすること自体に無理があったんでしょうね。新聞などを見ていても六価クロムやフッ素が含まれているとは書いていますが、放射性物質に付いて書いている大新聞を見たことはありません。酸化チタンの原料であるイルミナイトという鉱石にはもともと放射性物質が相当量含まれており、これらが製品である酸化チタンには行かず、産業廃棄物(今回のフェロシルト)により多く含まれているようです。こういう事実を調査能力がある大新聞が書かないのも不思議なことですね。

投稿: 国民の保護 | 2005年12月 1日 (木) 14時06分

国民の保護 様  コメントありがとうございました。我が大日本国は、“伝統的”に、小悪は徹底的に断罪され、社会から抹殺されますが、大悪はいつのまにやら、フツーの顔をして、フツーに暮らしていることが多すぎますね。とにかく、悪いことをしたら必ずそれにふさわしい応報があることを、今回の石原産業でしめしてもらいたいものです。

投稿: renqing | 2005年11月26日 (土) 05時11分

石原産業の今回のフェロシルトというより有害物質の不当投棄問題へのマスコミの対応を見ていると、残念ながら大きな会社に対して遠慮するマスコミの本質が垣間見えている。石原産業の筆頭株主は三井物産で、その三井物産もDPFでデータ改竄で世の中を騒がせたが、奇しくもそのDPF事業の最高責任者であった当時三井物産の取締役であった、矢野氏が石原産業の専務取締役をしていた間にこのフェロシルト問題も発生した。両方とも都や県を巻き込み一見合法を装って行った点で共通性がある。72万トンもの廃棄物を廃棄物の販売価格の20倍もの処理費用を業者に支払っていたことから、副工場長の独断で行ったことでないことだけは明らかだ。厳しい司法の裁きによりこのような詐欺的な行為を行う企業を存続させないことが国民が日々安全に生きていくためには絶対的に必要だと思われる。小さい子供と異なり一部上場までしている企業のこのような不正行為はその企業が立ち行かなくなるくらいの罰則を課すことがこの種悪質な事件の再発を各企業が自己責任で避けるようになることが必要ではないでしょうか。

投稿: 国民の保護 | 2005年11月25日 (金) 12時09分

か 様
 コメント、ありがとうございました。つきましては、私のblog記事、
「広島の原爆投下、直前直後写真」
http://renqing.cocolog-nifty.com/bookjunkie/2005/08/post_5e35.html
を参照下さい。一瞬で何がおきたのか、が一目瞭然です。

投稿: renqing | 2005年11月23日 (水) 04時36分

はい。堂々とヒロシマ・ナガサキのこと きちんと抗議してこそ お説教てこそ 日本の精神なのに わがポチ・奴隷がまともに 普遍化しないないものだから 朋友アメリカは 1万発も核兵器持ってる現実がある。被爆国として無責任な話だ。まこと国国大和魂というならちゃんと 未来を見据えてもの申すべきだろう。

投稿: | 2005年11月23日 (水) 00時25分

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