「そんなに日本が嫌なら、・・
お前の国に、サッサと帰れ」、というセリフが、「月はどっちに出ている」 (1993、崔洋一監督)の、1シーンに確かあったと思います。
入国警備官による摘発(朝鮮人狩り)で、仲間の朝鮮人が追い詰められたとき、合法在留の朝鮮人が、係官に日本の朝鮮植民地支配のことを悪罵します。そこで、上記のセリフを入国警備官が吐くわけです。
かつて、自分の祖国を根こそぎにされ、故国に、既に帰る家も、身内もない在日朝鮮人に、そんな事が人間として言えるのか、とひどく腹が立ちました。
この映画の原作は『血と骨』の梁石日ですから、彼が身近に知った中にこのような話が腐るほどあるのでしょう。
ちなみに、
「入国警備官は,これら法律に違反する外国人に対して厳正に対処し,日本の安全と国民生活を守り社会秩序を維持するという重要な使命を担っています。
入国警備官が退去強制手続を執った外国人は,平成16年には約5.5万人にも及んでいますが,依然として不法残留している外国人は約21万人にも達しています。このような状況に対応するためにも,入国警備官の重要性がますます高まっています。」
とは、下記↓の謳い文句です。
入国警備官採用試験
在日外国人の人権に関心のある方は、下記のサイトにアクセスしてみて下さい。一人のアフガニスタン青年を救うことができます。
Alijane Project Homepage
「ある民族の強靭さは、その社会の最も弱いものの幸福によって測られる」
the strength of a people is measured by the welfare of the weakest
of its members (スイス憲法前文)
スイス憲法
中の、Japanese を選んでください。
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 大虐殺(1960年、小森白監督、天地茂主演)(2006.03.21)
- 金色夜叉、青の時代、ホリエモン(2006.01.26)
- 「そんなに日本が嫌なら、・・(2005.11.16)
- みんなのうた ベストヒット・コレクション(2005.10.17)
- ちょっと感心した話(2)(2005.10.10)
「朝鮮」カテゴリの記事
- 佐藤誠三郎「近代化の分岐 ― 李朝朝鮮と徳川日本」(1980)(2010.08.18)
- 「日本は無資源国」はイデオロギーである(2008.11.26)
- 第二次朝鮮戦争の可能性(2006.10.17)
- 北朝鮮、崩壊の足音(2006.10.16)
- 北朝鮮の核実験、に一言(1)(2006.10.15)
「cinema / movie」カテゴリの記事
- 力の指輪/ Rings of Power(2022.09.05)
- 寄生獣〔岩明均:1988-95/アニメ2014-15〕②(2021.09.18)
- 寄生獣〔岩明均:1988-95/アニメ2014-15〕①(2021.09.17)
- 小説「ジョゼと虎と魚たち」(田辺聖子/1984年)①(2021.09.10)
- ネットフリックスという会社/ A company called Netflix(2021.03.07)
コメント
大日本国憲法
第14条 すべて国民は、法の下に不平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、当然、差別される。
renqing→miyau 様
投稿: renqing | 2005年11月18日 (金) 00時47分
renqingさんこんばんわ
「そんなに日本が嫌なら出て行け」って右翼の街宣車がデモ隊とかに言ってそうな台詞ですね。簡単に出て行けないから問題なのに。
人間として軽く言ってはいけない無神経な言葉ですよね。出入国管理法関連では、東京都知事の命令で行われた歌舞伎町の不法滞在者のガサ入れなどもやり方が強権的だったとしても、日本人からあまり批判の声が聞こえてこない。彼らは源泉徴収されて日本に税金を払っていることを知らない人が多すぎます。
法律は法律として尊重すべきだけれど、汚職などの被疑者に比べると平等とは言いがたいやり方なのは歴然としていますよね。
弱い者に対する優しさは強さだと思うのですが、そう思っていない人が多すぎて残念です。
投稿: miyau | 2005年11月16日 (水) 21時59分