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2005年11月20日 (日)

大日本国憲法第3条

大日本国憲法

第3条

  天皇家の国事および私事に関する一切合財の行為には、宮内庁の監視と検閲、および天皇家から宮内庁への事前報告を必要とする。ただし、宮内庁は天皇家と一心同体なので、天皇家の行為について無答責であるため、その責任*は、一応、内閣が取ることにしておいてね。

 憲法修正条項
  この条文のため、第1条第2項は削除する。

注* 責任内閣制の起源について一言。これは民主主義史の必然的発展というより、イギリス政治史という特定の国の特殊な経緯に起源を持つということが出来る。

 事は、いわゆるイギリス下院内のトーリーとホイッグの政治的角逐に端を発している。 18世紀初頭、トーリ+英国国教会連合は、アン女王の支持を受け、ホイッグ+非国教徒連合を、圧倒していた。そこで、ホイッグが、アン女王が後継者なく没した後、ドイツ・ハノーバーから呼んだのがジョージ一世(1660年~1727年)であったが、彼は英語を解さず、当然イギリスの法・政治にも暗かったので、それまで王が主催していた閣議を放擲してしまった。代わりに、諸大臣のうち、筆頭のもの(たいてい大蔵大臣)が閣議を主催するようになった。これが責任内閣制の始まりであり、その閣議を主催する大臣を首相(prime minister*)と呼ぶようになった。イギリスの制度として、それまでに、王の発令発布する法令への大臣副署制の習慣が確立していたことも、王を名のものだけにするにの力があった。
 この間のイギリス政治の動きについては、下記サイトを参照。

ジョージ一世(1660年~1727・・67才)

注の注* ジェフリー・アーチャー の小説『めざせダウニング街10番地 』は、戸別訪問OKというイギリス選挙戦をはじめとするイギリス政治の生(なま)な部分を知るのに格好の書である。この原題は、“ First Among Equals”  、つまり「同輩中の首位のもの」=首相のこと。この言葉、確か、もとは、ラテン語の、“Primus inter pares”で、ローマ共和政から出現した、カエサルのような人間のこと、を指していたと思う。ちょっとここは記憶があいまい。失礼。

 なお、憲法をいじくり倒そうという方面にご関心の向きは、ご自分で試されるなり、

時代塾改憲フォーラム

中の、「改憲フォーラム憲法草案集」の「 番外:パロディ版日本国憲法!」をご参照戴きたい。

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人間の尊厳に関心のある方は、下記のサイトにアクセスしてみて下さい。一人のアフガニスタン青年を救うことができます。
Alijane Project Homepage

「ある民族の強靭さは、その社会の最も弱いものの幸福によって測られる」
the strength of a people is measured by the welfare of the weakest
of its members  (スイス憲法前文)
スイス憲法
(中の、Japanese を選んでください。)

なお、下記もご参照↓戴ければ幸甚です。
国民(?)にしか認められない基本的人権(3)

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