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2005年12月 5日 (月)

大日本国憲法第18条

第18条 何人も、あらゆる奴隷的拘束を受けうる。又、犯罪に因らなくとも、その意に反する苦役に服せられる。

〔解題〕

 現在の日本で、刑事警察は極めて危険なレベルでその活動を行っている。特に憂慮されるのが、「未決拘禁」である。詳細は↓を参照して欲しい。

日弁連が取り組む重要課題
「未決拘禁」問題を知っていますか?

 で、この問題については、国際人権(自由権)規約委員会が、1993年、1998年と、二度も連続して、日本政府へ善処を勧告している。にも関わらず、日本政府は事実上この勧告をまったく無視、ときている。日本政府の二回の報告書、それに対する人権規約委員会の二回の見解は、下記の日弁連のサイトをぜひ見て戴きたい。(ついでに言えば、アリジャン問題に直結する日本政府の入国管理に関する非人道的活動についても、同様に2回指摘されている。やはり、日本政府は完全無視。)

自由権規約 報告書審査

 日本政府のこの頑(かたく)なさは、いったいなんだろうか。人権に関する国際法(=自然法)を守らないという点では、明治クーデタ政権も、現自民党政府も寸分違わない。つまり、我々は未だに、《明治体制=明治アンシャンレジーム》の下で暮らしているのだ。 

 かつて、「昭和を疑え」という評論家がいた。だから、2005年末の現代日本に生きる我々の標語は、こう↓である。

 《 明治を疑え

〔参照〕
1)あなたが、ある朝突然、逮捕されたとき、

2)国際人権規約委員会の1998年勧告の原文は下記↓。
HUMAN RIGHTS COMMITTEE Sixty-fourth session
CONSIDERATION OF REPORTS SUBMITTED BY STATES PARTIES UNDER ARTICLE 40 OF THE COVENANT
Concluding observations of the Human Rights Committee
Japan

3)日本政府の報告書における「公共の福祉」論による弁明に関して、人権委員会は極めて強い疑念を表明している。ま、虚心坦懐に憲法条文を読めば、フツーの感覚だったら誰でも少しは懸念するものを、改めて海外からわざわざ指摘されている訳だ。これについては、再論する予定(再論予定のものが随分溜まっているがご勘弁(=_=;)。

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