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2006年1月31日 (火)

バーカー『近代自然法をめぐる二つの概念』(2)

前回の記事で、標題の元本が下記だと記しておいた。よく考えるとそれも不十分なので追記する。

Natural Law and the Theory of Society, 1500 to 1800
Otto Gierke, Ernst Troeltsch, Ernest Barker
Lawbook Exchange Ltd
ISBN: 1584771496
(2002/01/01)
423 p

 確かに、上記の書物中のErnest Barker序文の翻訳なのだが、この元本そのものが、さらに、下記第4巻の英訳なわけだ。

Otto von Gierke
Das deutsche Genossenschaftsrecht
Berlin 4 volumes
1868, 1873, 1881

 で、上記英訳本には下記の論文も収録されている。

Ernst Troeltsch
a Lecture on the Ideas of Natural Law and Humanity.

このドイツ語原題は、

Naturrecht und Humanitat in der Weltpolitik.
1922

このトレルチの講演の翻訳は以下に所収されている。

E.トレルチ、ドイツ精神と西欧、筑摩叢書 171
西村貞二訳、1970

 バーカーがわざわざ英訳して一緒にだすのだから、優れた文献なのだろうが、翻訳からするとどうも読みにくい。もう一度読み直したら、感想を書こう。

〔参照〕バーカー『近代自然法をめぐる二つの概念』

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コメント

詳しくは、

「キリスト教会と諸集団の社会教説」

です。全訳では無論なく、序論、および、関連する、エッセイ集です。

投稿: renqing | 2011年7月15日 (金) 13時03分

fearonさん

コメント有り難うございます。

トレルチは前世紀に(^O^)、読んだ切りです。

「ルネサンスと宗教改革」岩波文庫
は、もう読まれましたか? 最初にトレルチに食いつくなら、この薄っぺらく、速攻で読める岩波文庫がよいと思います。
現代テクノロジーの起源が、ルネサンス期の「Art」にあり、サイエンスの祖型は「錬金術」にある。定期刊行物(雑誌)のはしりは、17世紀オランダあることなど、この薄い中にいろいろ興味深い指摘があります。

既に読まれているなら、キリスト教系のヨルダン社からかつて出ていた、トレルチ著作集の第七巻あたりを御覧下さい。
いわゆる「社会教説」が入っています。

投稿: renqing | 2011年7月15日 (金) 03時00分

たまたまトレルチの本読もうと思ってて、たどりついてしまいましたw

トレルチって何読もうか。。キリスト教共同体とか。。

投稿: fearon | 2011年7月10日 (日) 23時43分

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» バーカー『近代自然法をめぐる二つの概念』 [本に溺れたい]
アーネスト・バーカー近代自然法をめぐる二つの概念御茶の水書房1988427500 [続きを読む]

受信: 2006年9月21日 (木) 02時41分

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