信条倫理と交渉カード(あるいは、下種の勘ぐり)
またしても、激高老人氏の文にわが意を得たので、その驥尾(きび)に付して一言。
八つ当たりテレビ・ウォッチング
そう、激高老人氏も指摘するように、小泉氏は厚顔である。彼の中の自己像は、小泉純一郎という「男」は、信念の政治家、孤立無援でも信条を全うしようとする古武士(信長?)のような政治家、なのだろう。だから、彼、小泉氏の行動を批判する手合いは、すべて何事か政治的意図を秘した下心のある(=交渉カードに使おうとする)発言なのだ、と彼は受け取るわけである。
しかし、老人氏が言われるように、自分以外のものの発言は、信念のない、自己を有利にしようとする政治的発言にきまっている、という予断には、さすがに二の句が告げない。普通、私はこの手の人物を評するに、こう表現することを常とする。《厚顔無知》と。
※実は、この記事に引っ掛けて、M.Weberの『職業としての政治』(信条倫理と責任倫理)に持っていこうと思ったのだが、草葉の陰の直情径行気味のマクシミリアンを怒らせて、化けて出てこられても私はドイツ語がわからないので、止めた。次の機会をうかがうこととする。
※参照を請う
1)靖国神社問題を理解するために
2)アンティゴネ
3)靖国神社「遊就館」についての麻生外務大臣の発言
4)マックス・ヴェーバー『職業としての政治』(1919)(1)
5)マックス・ヴェーバー『職業としての政治』(1919)(2)
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