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2006年1月 7日 (土)

信条倫理と交渉カード(あるいは、下種の勘ぐり)

 またしても、激高老人氏の文にわが意を得たので、その驥尾(きび)に付して一言。

八つ当たりテレビ・ウォッチング

 そう、激高老人氏も指摘するように、小泉氏は厚顔である。彼の中の自己像は、小泉純一郎という「男」は、信念の政治家、孤立無援でも信条を全うしようとする古武士(信長?)のような政治家、なのだろう。だから、彼、小泉氏の行動を批判する手合いは、すべて何事か政治的意図を秘した下心のある(=交渉カードに使おうとする)発言なのだ、と彼は受け取るわけである。

 しかし、老人氏が言われるように、自分以外のものの発言は、信念のない、自己を有利にしようとする政治的発言にきまっている、という予断には、さすがに二の句が告げない。普通、私はこの手の人物を評するに、こう表現することを常とする。《厚顔無知》と。

※実は、この記事に引っ掛けて、M.Weberの『職業としての政治』(信条倫理と責任倫理)に持っていこうと思ったのだが、草葉の陰の直情径行気味のマクシミリアンを怒らせて、化けて出てこられても私はドイツ語がわからないので、止めた。次の機会をうかがうこととする。

※参照を請う

1)靖国神社問題を理解するために
2)アンティゴネ
3)靖国神社「遊就館」についての麻生外務大臣の発言
4)マックス・ヴェーバー『職業としての政治』(1919)(1)
5)マックス・ヴェーバー『職業としての政治』(1919)(2)

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» 小泉氏の年頭会見は、小泉氏が律儀な「構造主義者」であることを物語っている。 [『海舌』 Kaisetsu]
哲学、特に、欧州の流れは、「唯物論」⇒「構造主義」⇒「脱構造主義」へと向かってきた。ODA ウォッチャーズが、ポスト・モダンと言う時、それは、「脱構造主義」以降を言う。 また、現代の日本の哲学状況は、殆どの知識層が、「唯物論に浸りきったままで」あり、この中で、小泉氏は、突出した「構造主義」論者として、耳目を集めているのである。 ところが、日本以外は、ここ数年、アジアにおいても、既に、脱構造主義的哲学認識が浸透し、中国も、WTO加盟後は、所謂、「海亀派」によって、米国の一流校のエリート層が国家を主... [続きを読む]

受信: 2006年1月 7日 (土) 01時10分

» やっぱ髪型ヘンだよね [tsurezure-diary]
今朝ニュースを見てたら、拉致問題のドラマのCMをやってて、そこに一瞬だけ小泉総理(俳優)のカットが入った。なんかすごい違和感感じて思わず笑っちゃったんだ。たぶんこのドラマの宣伝だったんだよね。小泉総理を演じてたのは、「どうする、アイフル」でくうちゃんを買っちゃったおじさん。髪型が〜髪型が〜すごいヘンだった。昔小学生むけの学研の「学習」ってやつにおーいずみそーりと助手のマキコくんが出てたけど、あ... [続きを読む]

受信: 2006年1月 8日 (日) 21時58分

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