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2006年2月15日 (水)

論理と因果(5・おまけ)

 おまけ。というよりは、言い訳。

 前回(4)で挙げた因果関係の例はあまり適切ではなかった。生物の機能を因果論的に説明しようとすると、どうしても、《進化》という思考枠組みを介在させることが必要となる。そして、 ここでいう《進化》とは以下のようなことである。

「1世代を超える時間的なスケジュールでの生物の(遺伝的な変化を伴う)形質の時間的変化」*

をいい、特に、<適応的進化 adaptive evolution> は、

「遺伝的変異に選択が作用して形質の時間的変化がおこるもの」*

である。

 《原因→結果》連関、《目的→手段》連関とが、《進化》とどのような関係にあるかは、科学論、ないし科学哲学での面倒な議論に行ってしまうので、またの機会に試みることにする。悪しからず。

*岩波理化学辞典 第5版、1998年、「進化」の項。

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科学哲学/科学史」カテゴリの記事

コメント

記事拝見させていただきました。
正直、高等な内容でほとんどわからなかったのですが、、、
私が検索で記事を見つけたきっかけが、「原因と結果」について調べていたからです。
「原因→結果」論理的に考えれば矢印はこの向きになると思います。これはどこでもよく見る方向です。私も正しいと思っていたのですが、ちょっとしたきっかけで、自分なりに必死に論理的に考えていくと「結果→原因」なんじゃない?という考えになりました。
理由は、原因は結果によって定義づけられるためです。論理的には「出来事→結果→原因」なのでは?
と考えたからです。
検索した限りでは「原因→結果」は因果関係というそうですね。因果と論理の違いがわからず混濁しています。
記事を拝見し、これにについてご教授いただけるような気がしたので、質問させていただきました。

投稿: 匿名希望 | 2020年1月11日 (土) 11時25分

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