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2006年2月22日 (水)

平原綾香の歌う「桜坂」

 少し前になるが、某国営放送で平原綾香のワンマンショーが深夜あった。他人の曲をいろいろカバーしていたが、いいような、そうでもないような、判断に苦しむ歌い手、という印象を再び深くした。

 ただ、その中で、一つ、福山雅治の「桜坂」のカバーしたものは、よかった。もう一度聞いてみたい気にさせる(曲がよかっただけ?)。他の歌は、あまりパッとしない感じだ。売れている歌手なのだろうが。

 原因は、どの曲を歌っても、一本調子なところにありそうだ。「月のワルツ」でブレイクした諫山実生と比べてみればよく分かる。某国営放送の《みんなの歌》のDVDに同時に収録されている、諫山の歌う「恋花火」は、「月のワルツ」の歌いっぷりと全く異なり、これが同一人物とはにわかに信じられない。私なら、歌い手としての天分は諌山に軍配を挙げる。

 もっとも、現代のテクノロジーは、腕っこきのレコーディング・エンジニアを、錬金術師の域にまで押し上げる力を与えるようなので、ライブで聴いてみないと本当のところはわからないが。その点、平原綾香にはフェアではないかもしれない。

 何を歌っても一本調子の彼女が売れるのは、クラッシックの替え歌を歌ったこと、現役音大生で音楽一家といったような経歴ゆえだろう。つまり、snobbishな支持。某数学者の天才バカ本が売れるのと似ているかも知れない。それにしても、自分のとこのオリンピックテーマ曲を歌ってるからって、某国営放送も大掛かりな提灯番組をつくるものだ。ご苦労さん、といいたいが、受信料の無駄遣いっていう気もする。

 最近の記事で疲れたので、気分転換。お後がよろしいようで。m(_ _)m

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