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2006年3月 5日 (日)

『国家の品格』書評をbk1とamazonに乗せました

 以下、bk1 と amazon.co.jp に掲載した書評の後半部分の再掲載。自分のblogでは、この視点は書いてなかったので、念のため記しておきます。読みたい方はそれぞれへ飛んでください。

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 書評なのに、中身に触れずにおくのはフェアではないと思うので、1点だけ。
 『武士道』の著者、新渡戸稲造は、南部藩の武士の子弟として生まれ、札幌農学校時代に洗礼を受けた、敬虔なキリスト教徒(クエーカー、プロテス タント)であり、終生それは変わらなかった。ある意味で、よき武家としての躾(しつけ)をうけたことがキリスト教への感受性を高めた。だから、この書は、 かつての武家の嗜み・躾と、キリスト教という両親のDNAを受け継いでいる。このことをほとんど考察の外に置く著者の態度は、知的誠実さを欠く。つまり、 新渡戸の「武士道」は、日本古来の武士道とほとんど別物になっている可能性がある、ということだ。新渡戸という人間そのものが、武士の子の骨格に、キリス ト教精神が受肉して出来上がったものなのである。
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» ■偶然を廃棄せよ■ [日記はこれから書かれるところです。]
『国家の品格』が売れているとのことで、そして盟友renqing氏が書評を載せられたとのことで、アマゾンやbk1を覗いてみた。■■まずもって公正のために言っておけば、俺は件の書を立ち読みでナナメ読みしただけだ。だから、世の熟読者たちとは違う。(しかしながら、論の展...... [続きを読む]

受信: 2006年3月 5日 (日) 23時23分

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