アンデルセン生誕200年
昨年は、アンデルセン生誕200年だった。 小学校の頃、『人魚姫』を読み、その残酷な結末に何度も涙した。今でも生々しい記憶だ。
19世紀は、《近代》における様々な装置が、はっきりと姿を現した世紀だろう。学校(義務教育)、国民軍(徴兵制)、工場。
実は、現今の《こども》像
は、このときに作られたものだ、と言うことは、充分考えられることだ。イタリアの国家統一と同時に登場したのが、『ピノキオの冒険 Le
avventure di Pinocchio』(1883)と、「母をたずねて三千里」を含む、『クオーレ
Cuore』(1886)であったことは象徴的だ。
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