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2006年3月24日 (金)

アンデルセン生誕200年

 昨年は、アンデルセン生誕200年だった。 小学校の頃、『人魚姫』を読み、その残酷な結末に何度も涙した。今でも生々しい記憶だ。

 19世紀は、《近代》における様々な装置が、はっきりと姿を現した世紀だろう。学校(義務教育)、国民軍(徴兵制)、工場。

 実は、現今の《こども》像 は、このときに作られたものだ、と言うことは、充分考えられることだ。イタリアの国家統一と同時に登場したのが、『ピノキオの冒険 Le avventure di Pinocchio』(1883)と、「母をたずねて三千里」を含む、『クオーレ Cuore』(1886)であったことは象徴的だ。

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<ガンダム>が今ちょっとした市場を形成しているという。30代になった当時の子供たちが、可処分所得を、車でもなく異性でもなく家族でもなく(あるいは、それらに加えて)、ガンダムグッズに投下しているからに他ならない。逆に言えば、それだけ<ガンダム>が与えた影響...... [続きを読む]

受信: 2006年3月24日 (金) 03時08分

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