希望
「明日の考察! これじつに我々が今日においてなすべき唯一である、そうしてまたすべてである。」
石川啄木
時代閉塞の現状 1910(明治43)年
(強権、純粋自然主義の最後および明日の考察) より。
どれほど怪しげであっても、「希望」や「未来」がないよりましだ。小泉・藤原的気分は、このような、人々のある種の切実さから出ているものなのかも知れない。だとするなら、「希望」、「明日」を語れない限り、この人々を振り向かせることは不可能なのだろう。
| 固定リンク
「文学(literature)」カテゴリの記事
- 運命と和解する/中村真一郎(2022.12.08)
- 力の指輪/ Rings of Power(2022.09.05)
- 文学と vulnerability(攻撃誘発性)/ Literature and Vulnerability(2022.08.01)
- 「日本語の特徴」加藤周一 2021年/ Features of Japanese Language (Kato Shuichi)(2022.07.09)
- 心は必ず事に触れて来たる/ The mind is always in motion, inspired by things(2022.07.05)
「明治」カテゴリの記事
- 明治29年のライブニッツ/ Leibniz in Meiji 29 (1896)(2023.02.25)
- ‘Unity of Image’ 、「能」から「Imagism」へ / 'Unity of Image' : from 'Noh' to 'Imagism'(2020.10.16)
- 漱石に息づく《朱子学》/ Cheng-Zhu living in Soseki(2020.09.24)
- 「戦後進歩史観」=「司馬史観」の起源について(2020.09.21)
- 近代日本の史家の生没年(2020.09.21)
コメント