ネオコン(neoconservatism)の思想的起源
この標題に関して、興味深いエッセイが下記に掲載されている。
「創文」 2006.06 No.487 創文社刊
橋本努「二十一世紀の政治思想 - ヒンメルファーブとシュトラウス -」 p.1-5
橋本が特筆する思想家は、ヒンメルファーブ、シュトラウス、そしてH.アーレント、だ。この三者は、直接の交流はなくても、すべて、戦間期から1950年代にかけての、ニューヨークのニュー・カレッジで交錯する。
これに付け加えるなら、一群の若きトロッキストたち、だろう。
若きトロッキストたちのネオコンへの変貌。これは、日本での、「あたらしい教科書を作る会」系の人々が元左翼だった事実と暗合するし、昭和前期日本の革命家たちが、自然に国家主義者へ横滑りすることも想起させる。ただ、そこに行く前に、もう少し、ネオコンを見てみなければならないだろう。それは次回以降に。
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