イスラエル空軍は「赤十字」を目印にして爆弾を落とす
どうも、イスラエル空軍は、「赤十字」社の救急車の天井に描かれている、the red crossを爆撃目標にして、ミサイルをぶち込んでいるらしい。これがテロでなくて、いったい他のなんなのか*。
しかし、日本のマスコミは、イスラエル軍によるレバノンでのテロについて、過小にしか報道していない。当然、赤十字の救急車攻撃のニュースも報道された形跡が無い。
この日本のマスコミの、大人しい愚鈍ぶり、には、どうも日本政府の「助言」があるのではないか、と疑われても仕方があるまい**。
こういうイスラエル軍のテロに晒されているのは、ヒズボラではなく幼い子供達であることは、この写真を見れば一目瞭然。一瞬前まで元気だった我が子が、一つの肉塊になってしまう現実を、正気で受け入れられる人の親がいったいこの世にいるだろうか***。
イスラエル軍のテロを受けなければ、おじちゃんやおばあちゃんたちの暮らす、至極ふつうの毎日が繰り返されていた。レバノン内戦の痛手からようやく立ち直り、生活を再建でき始めたところだというのに****。
私たちは、このイスラエル軍の戦争犯罪に関してこう考えなければならない。イスラエルを一貫して支えている米国、その米国のイエスマンと成り果てている現日本政府も、同罪だということを。そして、もしあなたがこのお盆休みで海外へ行くなら、そこでは確実に、「イスラエル軍のテロを支持している日本人」とみなされることを覚悟されたほうがよいだろうことを。
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コメント
miriyunさん、どーも。
私は、究極的には人間の「まともさ」を確信しています。だから、いかなることであれ、理不尽なことは永久には続かないはず、と考えます。たとえ、海外のことにひどく疎くさせられている日本人だろうと、レバノンの惨状を知って心を痛めない人はいません。マスコミが政府に管理されている以上、miriyunさんのblogのようにindependentな情報ソースが、現代日本には絶対に必要です。今後も期待しています。
投稿: renqing | 2006年8月15日 (火) 17時47分
はじめまして、先日はTBとコメントをありがとうございました。
メディアの問題、構造的暴力と世界に対して恥じいることもない物理的暴力・・・ほんとうにこれからの世界はどうなっていくのかと思うばかりです。
投稿: miriyun | 2006年8月15日 (火) 05時00分
充分注意されて、お出かけください。大過なく帰国されることを祈っています。
それにしても、海外で問い詰められたら、どう答えたらよいのか。
投稿: renqing | 2006年8月 8日 (火) 02時24分
全く同感です。
最も、世界を民主化から遠ざけているのは、米国及びイスラエルでしょう。また、日本という国がメディアごとそれに加担しているのは否定のしようがない。この国には、良心どころか、そもそも〈心〉がないんじゃないかと疑ってしまいます。
この国のこうした頭の悪い行為(あるいは意識的無作為)は、良心的な人たちが築きあげてきた信頼関係を一気に損ないかねません。
私は、近々中東のある国に行きますが、何かあったとしても、受け入れざるをえません。「悪法もまた法なり」と毒杯を仰いだソクラテスの心境に近いものがあります。
この国の良心が、日々の法形成において、しっかりと役割を演じ続けられるような、「くにのかたち」を願ってやみません。
しかし、イスラエル、あるいは(差別表現にならないよう注意したいのですが)ユダヤ資本の存在を考えるとき、旧約の預言は見事に成就しそうだと思えてなりません。
ただ、その千年王国は、平和の王ではなく、「金=資本」という「王」に仕えている国ですが。
投稿: 足踏堂 | 2006年8月 7日 (月) 10時15分