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2006年9月 3日 (日)

イラク、事実上の内戦へ

 米国国防総省が9月1日、議会への報告で、内戦への懸念を表明している。

「イラク内戦」の恐れ警告=宗派抗争激化、部隊削減困難に-米国防総省*

 で、これを受けて、ブッシュは以下のように弁明にこれ努めている。

米大統領演説 対テロ「戦時」印象付け

 しかし、そもそも関係者からはいくらも批判はあった。

「内戦の現実」看過と批判=ブラヒミ元国連総長特別顧問と会見

 そのうえ、身内からも、↓こういう証言は既になされていた。

「イラクで内戦突入の恐れ」 米中央軍司令官

 制服組は、すでに8月3日の上院軍事委員会公聴会で証言していたわけだ。その公聴会には当然、ラムズフェルド国防長官らも出席していたわけで、自分の証言のさい、弁明に大童(おおわらわ)だったことは無論だ。それにしても、制服組の派遣軍責任者による内戦証言を、苦虫を噛み潰した顔で聞いていたであろうラムズフェルドの顔を想像することは、バグダッドの悲惨な現実を考えると不謹慎であるが、多少は溜飲が下がろうというものだ。ここから伺われる構図は、現場のプロ(制服組)は嫌々なのに、シビリアンコントロールゆえ、国防総省をハイジャックしているネオコン(背広組)の命令に服さなければならない、ということだろう。

 ネオコンにおけるこの「現世拒否」は、史上最強の国家、米国をいずこへ引きずり込むのであろうか。嬉々として、その走狗(中国音でゾウ・ゴウと発音する、最低の侮辱語)と成り下がっている立憲君主制もどき前近代国家「日本国」の未来ともども、暗然とせざるを得ない。

*国防総省のレポートをご覧になりたい方は、以下でPDFをDLできる。Reportでは、p.33 (pdfでは、33/66)の、‘Concerns of Civil War’を参照されたし。

Measuring Stability andSecurity in Iraq
August 2006
Report to Congress

In accordance with the Department of Defense Appropriations Act 2006
(Section 9010)

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