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2006年10月20日 (金)

重大情報!共謀罪は10月24日法務委員会法案審議冒頭に強行採決か!?

>転載歓迎<
重大情報!共謀罪は10月24日法務委員会
法案審議冒頭に強行採決か!?

共謀罪の行方に関心を寄せるすべての方へ
                        海渡 雄一(弁護士)

本日18日、日弁連主催の共謀罪反対集会が開催されました。私はパネルディス
カッションのコーディネーターをつとめたのですが、次のような情報を総合すると、
共謀罪は10月24日法務委員会の法案審議冒頭に強行採決される可能性が高い
と結論づけるに至りました。
みなさん、直ちに、強行採決を許さないという声をあらゆるところから上げて下さ
い。まだ、時間は残されています。

根拠1
民主党の平岡議員(法務委員会理事)が、今国会では自民党が法務委員会でどの
法案を審議するか、順番を決めようとしない。順当に行けば、信託法から審議にはいる
というのが普通だが、そのような話が一切ない。
平岡議員は、与党は、共謀罪から審議すると通告するのは間違いないだろうと
言われている。

根拠2
与党理事が平岡議員の来週月曜の行動予定をしつこく聞いていたと言うことであ
る。
これは、月曜日23日に法務委員会理事会を開催して、24日の開催日程から強行して
くるためである可能性があることを示している。

根拠3
採決予定を明らかにしないのは、22日の補選までは、強行採決の意図を隠し、
市民の反発を避けて、補選での与党勝利の障害要因をなくしたいためだというのが、平岡議員の分析だ。

根拠4
政府与党がこれまで、強行採決に失敗してきたのは、事前のノーティスがあり、
市民側がこれに反対する準備をすることができたためである。この経過に学んで、政府与党は事前の計画を徹底して隠し、逆に今国会の成立は困難という情報を流して、市民の油断を誘い、一気に準備不足のところを襲おうとしているのではないか。

根拠5
法務省と外務省のホームページでのこの間のなりふり構わない日弁連攻撃は、日
弁連の疑問にはホームページで既に応えたとして、国会審議を省略して強行採決を正当化する口実づくりとも考えられる。日弁連は既にこのホームページにも反撃しているが、
http://www.nichibenren.or.jp/ja/special_theme/complicity.html
政府側は、論理的な説明は不可能であろうから、問答無用の正面突破を図る可能
性がある。

根拠6
政治力学的にも、もし、補選で与党が勝利した場合には、この瞬間をおいて、共
謀罪の一気成立をはかるタイミングは考えられない。このときを外せば、次の参院選が焦点化し、また、条約起草過程の解明や世界各国の条約実施状況の問題など、与党側は追いつめられていく一方だ。

確かに、このシナリオには、弱点もある。このような乱暴なことをすれば、野党
の反発を招き、国会が中断されてしまい、他の重要法案の審議に差し支える可能性があるという点である。
また、補選で与党が一敗でも喫するようなことがあれば、状況は変わるだろう。

しかし、今日の集会で、ジャーナリストの大谷さんが、今週末には予備選だけでな
く、核実験もありうることを指摘し、二度目の核実験を背景に、安部政権による国内には北朝鮮の工作員が3万人もいるのだから、共謀罪は当然必要 だ、不要だなんて言う奴は非国民だというムードが作られ、一気に共謀罪を成立させようとしてくる可能性があるという予言をされていた。
大谷さんは10月15日に予定されていたサンデープロジェクトの共謀罪特集が
北朝鮮特集に飛ばされ、放映が11月に延期されたという事実も報告された。北朝鮮情勢は、補選にも共謀罪の行方にも大きな影を投げかけている。

とにかく、来週火曜日は最大の警戒警報で迎えなければならない。後で泣いても
手遅れなのだから。

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       弁護士 海渡 雄一
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コメント

まつもとさん 「愛国心」関連で書いてみました。もう少し書く予定です。

投稿: renqing | 2006年10月30日 (月) 12時31分

ただ教育基本法改正は諦めてないようです。

投稿: まつもと | 2006年10月25日 (水) 02時19分

りよ 様 コメントありがとうございました。24日の真夜中のニュース配信では、今国会では見送り、と流れました。これが真実なら、とりあえず、胸なでおろしておきましょう。

投稿: renqing | 2006年10月24日 (火) 04時01分

はじめまして。某掲示板で「来週共謀罪再度国会にかけられる見通し」との情報を得て非常に驚き、共謀罪関連の記事を探してこちらにたどり着きました。先の国会では法案通過ならずでしたが、今後もしぶとく審議入りさせるだろうと予想はしていたものの、安倍氏が総理の座について間もないというのに、こんなに早くとは。。。

>政治力学的にも、もし、補選で与党が勝利した場合には、この瞬間をおいて、
>共謀罪の一気成立をはかるタイミングは考えられない。

これを読んで今日の補選を注視していましたが、結果は自民党の勝利。
海渡先生の危惧された通りの運びになりそうです。
悔しいです。。。しかし希望は捨てません。

また、立ち寄らせていただきます。

投稿: りよ | 2006年10月23日 (月) 00時23分

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受信: 2006年10月25日 (水) 00時29分

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