北朝鮮の核実験、に一言(1)
この件は冷静に考えればあまりおおげさに評価しなくともよい、と思う。
なぜなら、以下の諸点が考えられるからだ。
1)元来、核分裂という現象は自然界では起こりにくい。だから、核分裂実験というのも技術的には高度なものに属する。しがたって、本当に満足すべき、核実験ができたのかどうか検証する必要がある。
2)そして、その難しい核分裂反応を爆弾化して、ミサイル弾頭に装着する、というのは、さらに技術的に高度なことである。
3)新たな制裁を呼び寄せる「核実験」を、密かにやらず、発表する、というのは、少なくとも、対世界に対しては、クレージーとしかいいようがない。つまり、この「核実験」は、北朝鮮お得意の瀬戸際外交というより、国内向けと考えられる節が多々ある。
以上から、私は、北朝鮮が、国内向けに見せるために核実験を起こしたが、失敗だったと見る。では、なぜそんなアホなことをしなければならないのか。それはまた次回に。
| 固定リンク
「日米安保」カテゴリの記事
- 戦後日本の食料自給率なぜ低下したか?/ Why did Japan's food self-sufficiency rate decline after World War II?(2023.09.18)
- コロナ感染を拡大する在日米軍の「治外法権」/ "Extraterritoriality" of the U.S. Forces Japan to spread corona infection(2020.09.29)
- PMアベは Constitution(国制)を改変できない(2)(2020.05.03)
- 「国難」とはなにか(2020.05.03)
- 再掲(13年前の惜別)→ アベちん、惜別の辞 (転載:安倍内閣メルマガ)(2020.03.03)
「戦争」カテゴリの記事
- イスラエルの戦争犯罪は続く・・・/ Israel’s war crimes will continue.(2023.11.29)
- いじめ、紅衛兵、内務班(2022.09.30)
- For what purpose does our country go to war?, by Akiko Yosano, 1918(2022.05.19)
- "Exoteric or Esoteric Buddhism" on the Principle of Self-Help(2022.05.02)
- 「自力救済の原理 the principle of self-help」を巡る顕教と密教(2022.05.02)
「朝鮮」カテゴリの記事
- 佐藤誠三郎「近代化の分岐 ― 李朝朝鮮と徳川日本」(1980)(2010.08.18)
- 「日本は無資源国」はイデオロギーである(2008.11.26)
- 第二次朝鮮戦争の可能性(2006.10.17)
- 北朝鮮、崩壊の足音(2006.10.16)
- 北朝鮮の核実験、に一言(1)(2006.10.15)
コメント