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2006年10月16日 (月)

北朝鮮、崩壊の足音

タイトルを少々変更して、昨日の記事「北朝鮮の核実験、に一言(1)」の続きです。

 まず、この核実験が失敗した可能性に言及した記事を紹介する。

核実験は失敗か 谷内外務次官が指摘
産経新聞(10/15 20:48)

<北朝鮮核実験>「あったの」「なかったの」依然未確認 
(毎日新聞) - 10月15日9時20分更新

依然放射線検出なし=文部科学省の測定
(毎日新聞) - 10月15日19時8分更新

技術的に核実験ではない可能性、専門家が主張
(YONHAP NEWS) - 10月14日10時9分更新


 そして、それが何の犠牲の上に成立しているか、の記事。

<北朝鮮>一般市民困窮にあえぐ 石炭、食糧は極限状態
(毎日新聞) - 10月15日13時32分更新

核実験費用、最大910億円=韓国紙
(時事通信) - 10月13日17時1分更新


 このことは、近い将来の北朝鮮の国家としての崩壊を我々に示唆する。


「北朝鮮崩壊」韓国で研究再開 8年ぶり民間会議
(産経新聞) - 10月2日8時0分更新

 この記事の最後に目を引く部分があるので、それだけは再掲する。
「 軍事対応では、白承周・国防研究院対北政策室長が「各国が自衛権の範囲、もしくは人道の名目で介入する可能性」を指摘する一方、韓国が単独で事態に対応した場合は中国の反発を招く心配があると述べた。」

 つまり、北の体制崩壊に対して、「自衛権の範囲内で」、韓国、中国が(同時に、もしくは共同して)北に軍事介入する可能性があるわけだ。中韓による平和維持軍司令部が作られるかも知れない。

 これが国家理性からする冷徹な現実認識だろう。

 その一方で、日本の政治家の「現実的」とは以下のようなことらしい。

「核保有、議論はあっていい」…中川・自民政調会長
(読売新聞) - 10月15日21時8分更新

 これはリアル・ポリティクスから最も遠い、保守政治家が一度は「声に出して言いたい」火遊びに過ぎない。

 早速、ロイターが外電を世界中に打っている。

Japan should debate going nuclear: ruling party MP
(Reuters) Sun Oct 15, 2006 8:57am ET170

 馬鹿丸だし。こんな国に、拒否権を持つ国連安保理理事国になってもらいたいなぞと、どの国が考えるのか? 自ら作った《幻のリアリティ》の住人である点では、北朝鮮と五十歩百歩だ。

 以下の記事も考えると、小泉=安倍=外務省の面子丸つぶれだろう。

国連事務総長に潘基文氏=北東アジア初、北の核など課題-総会
(時事通信) - 10月14日7時0分更新

 「日本国」の国家崩壊も近い。

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