「愛」の新自由主義
いつも卓抜な文を書かれる足踏堂さんから、ちょいと刺激を受けて書いてみた。
フランスの初期社会主義者に、シャルル・フーリエ(Francois Marie Charles Fourier、1772-1837)という破天荒な思想家≒妄想家がいる。この破天荒な著者にこれまた破天荒な著書がある。といっても、仏語版しかないから、内容に立ち入ることが出来ない。
と思っていたら、昨年、日本語訳が出ていた。↓
中公「世界の名著」所収の、「産業的協同社会的新世界」でも面白すぎるのだから(なにしろ「愛の手形交換所」なんてものもあったな)、今、己の不明を恥じ、早速、地元の図書館に購入希望を書いておこう。シュールレアリストたちだけにフーリエを独占させておくには、面白すぎるのだ。
なお、「めかけ」の語源については、《おかま》と鎌倉景政を参照。
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