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2007年3月12日 (月)

I love ‘I love a Fool’

問い「人間そのものについて、また人生についていつも考えておられることは・・・。例えばトーマス・グレイの詩なんか、淡々と流れる底に、人生に対する皮肉、あるいは警告のようなものを感ずるんですが・・・。」

福原「グレーの場合はそうですね。人生観といえば、チャールズ・ラム*が一番でしょう。じつは「私はバカが好きなのです」―「アイ・ラブ・ア・フー ル」**という言葉がありましてね。英語も簡単ですけど、人間どんなえらそうな顔をしても、金持も軍人もみな愚かな者であるという。愚かさというところまで下がって考えると、すべての者は愚かしく、しかも可笑(おか)しい。こういう愚かさや可笑しさをもっている人間は愛すべきものなんだ、というような考え 方ですね。ラムってのは。
 ・・・。」

福原麟太郎「われ愚人を愛す」、より
『わが道をゆく ―人生随談話― 』吉川幸次郎、福原麟太郎ほか、p.46
 雷鳴社1974年

* 福原 麟太郎『チャールズ・ラム伝』沖積舎(2003年)

**‘in sober verity I will confess a truth to thee, reader. I love a Fool - as naturally, as if I were of kith and kin to him. ’
Essays of Elia by Charles Lamb

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