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2007年3月12日 (月)

論語の美しさ

問い「お好きな詩文は・・・。」

吉川「それはもう散文では論語、詩では杜甫です。・・・。
 ・・・。
 論語については、一応の私の考えを書きましたけれども(朝日『中国古典選』論語)、これは不充分なんですけれど、僕は論語はやっぱり中国の言語の中で一番美しい言語の一つじゃないかと思います。言語っていうのは、内容がなければ出来ませんよ。しかし、それを表現する論語の言語の美しさ、ことに論語の言語の音声の美しさっていうことはね、これは従来の日本の学者のあまり知らなかったところです。といっても、ただ聞いてるだけでわかるものでもないんだけれども。
 論語の方は、いままでに書いたものでもうよしにして、この頃は、専ら杜甫をやっているんです。杜甫にしても、論語にしても、それは日常性の偉大な哲学であり、偉大な詩である、ということですね。」

吉川幸次郎「中国文学のために」、より
『わが道をゆく ―人生随談話― 』吉川幸次郎、福原麟太郎ほか、p.105
 雷鳴社1974年

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