うぐひす、啼く
春きぬと 人は言へども うぐひすの 鳴かぬかぎりは あらじとぞ思ふ
壬生忠岑(みぶのただみね)作、古今和歌集 巻一 春歌上
本日の昼下がり、道を歩いていると、「ホー、ホケキョ」とよい声がする。一瞬、立ち止まるも、また歩き出す。と、もう一度「ホー、ホケキョ」。今度はもう少し大きな声。あたりを見回してもよくわからない。う~ん、残念だが今は先を急がねばならない。そのまま立ち去った。
東京都心では、この16日、3月も中旬だというのに、1876年(明治9年)の観測開始以降、最も遅い初雪なのだそうだ。これまで都心で最も遅かったのは2月10日(1960年)。47年ぶりの記録の塗り替え。去年の冬より95日、平年より73日遅いと。
どーりで、寒いわけだ。それでも一応、うぐひす君(「ホー、ホケキョ」と啼くのは雄)が啼いてくれたので、やはり、春。ちょっと、嬉しかった。
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