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2007年7月20日 (金)

正直者と嘘つきのコミュニケーション

 世には嘘つきがいる。信用ならない奴がいる。すると、正直者と嘘つきではコミュニケーションは成立しないだろう。では、嘘つきは世にどのくらいいるのだろうか。2×2のマトリクスで考えてみると、下表のようになろうか。

from\to 正直者 嘘つき
正直者 good N.G.
嘘つき N.G. N.G.

 4通りの経路のうち、3通りはうまくいかない。つまり、失敗する確率75%、成功する確率25%だ。それにしては、世におけるコミュニケーションが混乱しっぱなしとい うことはないと思われる。すると、どうも世の中は(とりあえず)正直な話者が結構大部分を占めている、という推測が成り立つ。ただ、政治の世界では大混乱が続いているようなので、その世界に住む連中はどうも嘘つきが多いのだろう。

 一般的なことを言えば、人間同士のコミュニケーションには、正直者同士でも、失敗する例がままある。それは、個々人が嘘をつくつもりはなくとも、コミュニケーション手段の核にある言葉が大抵は、それを語る人間が持つ固有の文脈に沿って使われ、それを受け止める人間も手持ちの固有な文脈で受け止めるからである。

 にも関わらず、世の中が何とか回っているのは、人間同士の通常のコミュニケーションのほとんどがビジネスライクな表層のレベルに止まっているからである。逆にディープなコミュニケーションを図ろうとすればするほど個々の固有文脈が同期化している必要があるわけだ。

 つまり、コミュニケーションが成立する確率の高低は、たとえ正直者同士であっても、対話者間で構成される《コミュニティー》の成熟度に依存することになる。

この話題はまた別に。

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