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2007年9月30日 (日)

宇宙をかき混ぜちゃえ

T. S. Eliot
The Love Song of J. Alfred Prufrock、より

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おれはもう何でも全部知っちゃったのだ、何でも全部。
夕暮れだって、朝だって、午後だって全部知っちゃったのだ、
コーヒーの匙で、おれはおれの一生を測ってしまった。
              大岡信 『詩への架橋』岩波新書(1977年)、p.202

For I have known them all already, known them all--
Have known the evenings, mornings, afternoons,
I have measured out my life with coffee spoons;
 (原文、49-51行)

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 これを、大岡は「威勢のいい絶望」(同上、p.202)と評している。至言というべし。

 一方で、この「米国若者文化」メンタリティは、未来を予言する最良の方法は、未来を作ってしまうことだ、とか、F.フクヤマの言うネオコンの「善意による覇権」とやらをも、その一変種として含んでいる気もするのだが。

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宇宙をひっくり返してみせようか。
もうすぐ来るんだ、そいつは。
一瞬で逆転させる決断と修正の時が。
       renqing 訳

Disturb the universe?
In a minute there is time
For decisions and revisions which a minute will reverse.
 (原文、46-48行)
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*原文参照
Prufrock and Other Observations, by T. S. Eliot

***作者による朗読あり
Salon.com Audio | "The Love Song of J. Alfred Prufrock"

****この詩に関する詳細、参照
The Love Song of J. Alfred Prufrock - Wikipedia, the free encyclopedia

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