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2007年10月17日 (水)

死んでも直らない病→「厚生労働省」 解体すべきなのは社保庁より、その本丸

 下記報道、参照。

 見出しは、「放置」であるが、感染者リストをあの「ミドリ十字」から報告させながら、その報告に対して主務所管の官庁として何のアクションをも採った形跡がない。これではどう見ても、意図的「握りつぶし」だろう。「一定の業務に従事する者が、その業務上に必要な注意義務を怠ること。」が業務上過失なら、あきらかに刑法犯に相当する。

 厚労省の解体が行政実務に支障が出るというなら、少なくとも、薬害に関して累々と前科のある医薬食品局を、厚労省から独立した行政機関にした上 で、外部から監査可能なシステムに早急に改変すべきだろう。独立性の強い、米国食品医薬品局(FDA)をイメージしてもらえばいい。組織変更は官僚は大好 きなので、彼ら自身も結構喜んで受け入れるのではないか。

 それにしても、この部局の旧名が、「厚生省医薬安全局」だったのだから、この世にこれほどブラックなユーモアも珍しい。

<C型肝炎>02年に製薬会社が感染者リスト化 厚労省放置
10月16日20時36分配信 毎日新聞
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  C型肝炎ウイルスに汚染された血液製剤を製造販売していた旧ミドリ十字(現・田辺三菱製薬)が、5年以上前に400人余の感染者の氏名などを把握していた 可能性が高いことが分かった。感染者リストの報告を受けた厚生労働省は、氏名の把握や本人への告知の指示などを怠り、患者は感染原因を知らされぬまま今も 放置されている。薬害C型肝炎訴訟の原告・弁護団は16日、厚労省に実態調査などを求める要請書を提出した。

 同社の血液製剤「フィブリノゲン」では1万人以上が感染したとされるが、患者数の把握はできていない。リストは肝炎問題が深刻化した02年7月、 厚労省の報告命令を受け、同社が医療機関からの情報を基に作成。65~93年(一部は時期不明)に感染した418人について、投与日やロット(製品単位) 番号などが一覧になっており、氏名や病院名は書いていない。

 ところが、薬害肝炎大阪訴訟の原告の女性が、リストに自分と同じ投与日の症例があったことから個人情報開示請求をしたところ、今月5日に同社側か ら氏名などを把握している旨の回答があった。弁護団は「残りの417人についても、同様に氏名などが分かっている可能性が高い」と指摘する。同社は女性側 から申し立てがあるまで、個人情報の存在を隠し「投与事実が証明されていない」と主張していた。

 厚労省がフィブリノゲンを納入した病院名を公表したのは04年12月。02年7月の時点で本人に告知していれば、リスト対象者はより早く感染原因 を知ることができ、早期治療も可能だった。原告側は「問題の拡大を恐れて国が対策を怠ったのなら、重大な隠ぺい行為だ」と批判している。

 16日の参院予算委員会で民主党の福山哲郎議員がこの問題を取り上げ、舛添要一厚労相は「国が製薬会社に要請して(氏名などの)特定をきちんとやったかというと、対応は十分でなかった。企業に個人情報を出させることが法的に可能なら、今からでもやりたい」と述べた。

 田辺三菱製薬は「係争中でコメントしない」としている。【清水健二】
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