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2007年11月19日 (月)

Hume - Hayek conservatism の理論的欠陥 (4・おまけ)

 1点、言い忘れたことがあるので。

 Hume や  Hayek に限らず、 conservatism は、歴史の漸進性を強調する。改善の余地はいくらでもあるが、革命といった大きな変化は無理だし、実施しても必ず失敗する、というわけである。

 この議論は、reasonable と評価できる。ただ、この議論で人間や社会の持続性、漸進性を強調しているうちに、頭の硬い連中は、「歴史は変えられない」と言い出す傾向が強い。こうなると、現在は過去によって決定されてしまい、現在に生きる人間は手が出せないことになってしまう。これでは、実質的に決定論(determinism)である。conservatism が蛇蝎のように嫌う Marxism の「鉄の歴史法則」となんら選ぶところはない。今に生きる人間たちの自由な選択可能性を否定するからだ。

 conservatism が「隠れ決定論」になりやすく、それ故、反自由主義に転化しやすいことも警戒しておいたほうがよい。

*参照
Hume - Hayek conservatism の理論的欠陥 (1)
Hume - Hayek conservatism の理論的欠陥 (2)
Hume - Hayek conservatism の理論的欠陥 (3/結)
Hume - Hayek conservatism の理論的欠陥 (4・おまけ)

**参照(20180905)
過去の擬似決定性と未来の選択可能性

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