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2007年11月14日 (水)

人は過去とともに生きる

 自覚的人間とは、己がなにに囚われているか、絶えず謙虚に内省するものの謂いだろう。これは、囚われてはいけない、ということではない。神ならぬ人間の身、囚われているに決まっている。ただ、それを自己に内なる他者の声として警告するだけの知性(知性の限界を自覚する知性)が持てるかどうか、が問題なのだ。これが持てない者は、対話するに値しない愚物と言うしかない。

「〈古層〉がどのように沈殿し、またどのように「発見」されるかは、表面の言説レベルだけでは解明しきれない。〈古層〉は私個人の過去の経験ではないにもかかわらず、私を深層から規定する。それは長い歴史の伝統の中で次第に形成され、沈殿されてきたものである。ある伝統の中に生きることは、その伝統の蓄積を担うことであり、その底に沈められた〈古層〉の規定を無意識に受けることになる。それを顕在化して、批判的に検証していくためには、表層の思想史を超えた宗教の問題へと深まらなければならない。」
  末木文美士『日本宗教史』岩波新書(2006年)、pp.7-8

“Practical men, who believe themselves to be quite exempt from any intellectual influences, are usually the slaves of some defunct economist.”「実務家(彼らは自分がいかなる知的影響からも全く免れていると信じている)たちといえども、大抵は過去の経済学者たちの奴隷なのである。」
The General Theory of Employment, Interest and Money by John Maynard Keynes

*参照
「書く」ということ

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