失敗からしか学びは得られない
アイザイア・バーリン『自由論』みすず書房(1990)、p.450
「人間を他の自然物と区別するのは理性的思考でも自然に対する支配でもなくて、選択し実験する自由である」
関曠野『歴史の学び方について』窓社(1997)、p.109
「だが、人間は学習する自由な存在でもある。政治において結果責任が問題とされるのも、結果が意図に反したことを認めて反省しない人間は学習する自由な存在とはいえないからである。」
宮本哲也『強育論』ディスカヴァー・トゥエンティワン(2004)
「努力のご褒美は結果ではなく、成長である」p.144
「失敗によって失われたものは実は何もなく、一つの経験を乗り越えることによってひとまわり成長した自分を発見することでしょう。」p.145
金森重樹『インターネットを使って自宅で1億円稼いだ! 超・マーケティング』ダイヤモンド社 (2004)
「失敗からしか学びは得られない」p.24
かたや、成功した小企業経営者、特異な塾経営者から、思想史家、政治哲学者まで、その中核の思想は同じだろう。
「人間とは、己の失敗や他者から、幾たびでも学び直すことで、変貌、成長することができる存在であり、またそれを求めている存在である。」
同じ過ちを繰り返す、学習の効かない身として、内心忸怩たるものがある。
下記も参照戴ければ幸甚。
コーチングの人間観
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