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2008年6月 7日 (土)

justified true belief, or from Marx to F. W.Taylor

 表題は、「知識 knowledge」のよく使われる定義である。プラトンから連綿と続く西欧哲学の共通項として最も簡潔なものだ。それを前提することで、下の文の指摘がどれほど画期的ものであるかがよく分かる。

「知識」の仕事への適用
「ダーウィン、マルクス、フロイト」と言えば、「近代社会をつくった人間」としてよ く引き合いに出される三人組である。
 しかし世界に公正さというものがあるならば、マルクスの代わりにテイラーが入れられるべきである。
 とはいえ、テイラーが正当な評価を受けなかったことは、小さな問題にすぎない。深刻な問題は、最近100年間における生産性の爆発的な向上をもたらし、先進国経済を生み出したものは、「知識」の仕事への適用だったという事実を、ほとんどわずかの人間しか認識していないところにある。
 P.F.ドラッカー『ポスト資本主義社会』ダイアモンド社(1993) 、pp.82-83、Peter F. Drucker, Post-Capitalist Society

 ちなみに上記引用文中のテイラーとは、「科学的管理法 Sientific Management」の考案者である、F.W.Taylorのこと。

 この件については、まだ考えがまとまってないので、再論するが、一つのアイデアとして、G.Ryleが打ち出した二分法、knowing that、knowing how が大切な糸口になると思う。

 

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