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2008年7月11日 (金)

「自殺」考

 先に、自殺に関する記事を二件書いた。

「自己責任大国」の末路(1)

「自己責任大国」の末路(2・結語)

■他殺率
 他殺率については、上記記事のコメントにも書いたように、

1)銃規制 gun control の成功or失敗
2)徴兵制による市民の銃取り扱いへの慣れや発砲経験の有無

とも相関するだろう。現在、他殺率の低い日本だが、1945年以前は、現代より確実に他殺率は高いと考えられる。上記2条件がないからである(生憎、他殺率の長期的推移を示す統計がネット上で見つからなかったのだが)。

■自殺率の長期的推移

図録▽主要国の自殺率長期推移(1901~)」を見ると、日本の自殺率のピークは、実は50年前に来ている(1958年)。

 それは、維新の元勲たちが作り上げた Meiji constitution 崩壊の13年後だ。同じような動きをしたのが、帝政の終焉を画した第一次世界大戦敗戦の14年後のドイツ(1932年)。

 しかし、今次日本の1990年代半ばからの自殺率の上昇カーブはちょっと尋常ではない。これは、物理学で言う放物線を描いており、いわば加速度をもって、一気に50年前のピーク時まで頂上を極め、そのまま天井付近に張り付いている。

 明治憲法体制自爆後の日本や、帝政終焉後のドイツは、既存価値観の崩壊とその混乱によるものと解釈可能だが、今次の日本の現象はなんだろう。慎重な検討が必要だと思う。

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