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2009年2月23日 (月)

「高く固い壁と卵」、村上春樹「エルサレム賞」授賞式講演より

「今日、皆さんにお話ししたいことは一つだけです。私たちは、国籍、人種を超越した人間であり、個々の存在なのです。「システム」と言われる堅固な壁に直面している壊れやすい卵なのです。どこからみても、勝ち目はみえてきません。壁はあまりに高く、強固で、冷たい存在です。もし、私たちに勝利への希望がみえることがあるとしたら、私たち自身や他者の独自性やかけがえのなさを、さらに魂を互いに交わらせることで得ることのできる温かみを強く信じることから生じるものでなければならないでしょう。」

【英語全文】村上春樹さん「エルサレム賞」授賞式講演 - 47トピックス

【日本語全訳】村上春樹「エルサレム賞」受賞スピーチ - 47トピックス

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コメント

まつもとさん、どーも。

仮に、エルサレム賞選考メンバーが、イスラエルにおける少数派のパレスチナ和平派・共存派なのだとしたら、イスラエルの世論を内部から変えるために、そのグループを支援する意味はあるのかも知れません。ま、私の憶測にすぎませんが。

村上春樹氏がどの程度、計算高い人物なのかは、彼のこともその作品についても、ほとんど無知なので、正直なところわかりません。彼の真意が奈辺にあるかは、彼の今後の行動が明らかにするでしょう。偽者なら化けの皮がどこかで必ず剥がれる、というのが人類史の教訓ですから。

投稿: renqing | 2009年3月 4日 (水) 00時34分

それはどうでしょうね。ではアラブ世界からの受賞拒否の要請をrenqingさんはどう考えられますか?上の講演と同じコメントを出して受賞を拒否した方が、整合性もありインパクトは大きかったかもしれません。

たとえば、授賞式かその前後に村上春樹が反イスラエル組織(またはそれを騙る)組織のテロに遭ったりすれば、イスラエルを擁護する世論形成に資するだけだったでしょう。

あとエルサレム賞受賞はノーべル文学賞に選ばれるための必要条件、という指摘もあります。

投稿: まつもと | 2009年3月 2日 (月) 01時02分

まつもとさん、どーも。

彼の言に、仮に誠がないとしても、彼のよう著名な作家が、エルサレムに出向くことは、リスクを伴わないものではなく、特にパレスチナ問題に無頓着な日本世論に対しての影響は、その「美辞麗句」でさえ、何がしかのプラスの効果、反響はあったと思います。

投稿: renqing | 2009年2月26日 (木) 01時31分

私には、美辞麗句に聞こえました。

投稿: まつもと | 2009年2月25日 (水) 08時28分

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