日本サッカー、ゴール欠乏症の根源(4)
日本人フットボーラーは、ゴールを奪うのがヘタクソなのではないのだ(たぶん)。そもそもゴールを奪う気がないのだ(おそらく)。そうでなければ、なぜ、同じようなことを何度も外国人から指摘されるのだろうか。↓
スポーツナビ | サッカー|日本代表|オランダ人の見た日本代表の弱点(1/2)
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岡崎がトラップミスしたボールは、マタイセンの前に転がってきた。マタイセンは言う。
「今日の試合も失点する怖さがなかった。日本はペナルティーエリアの手前20メートルまではすごくきれいにパスを回すが、そこから先は怖くなかった」
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なぜ、そうなってしまうのか。おそらく、彼らがジュニアの頃から、「うまい」奴がコーチの評価や仲間から尊敬をうけ、とかく「ゴール」だけに執着する奴は、下手な癖してゴールなんか狙うんじゃない、なんて言われ続けているからだろうと想像する。つまり、「うまい」ことが大切なのであって、「ゴール」は二の次なのである。しかし、フットボールにおいては、「ゴール」が目的であり、「うまさ」はその手段に過ぎないのだ。
最後に、スペイン代表FWダビド・ビジャの言葉を引こう。
「近所の友達とのストリートサッカーはゴール争奪戦! ファウルもゴールキックもスローインもなくて、ノンストップでどちらが多くゴールを入れるか争うん
だ。おれはゴール前で引っ張られたり蹴られたりしたけど、絶対に倒れずシュートまでいった。だって、審判なんていないから、誰もPKを与えてくれないから
(笑)。休み時間はチャイムが鳴ってもボールを蹴り、放課後はくたくたになるまで。サッカー漬けの毎日だったよ」
自らの運命を切り開くダビド・ビジャ(1/2)
「ゴールできない自分に腹立たしさを覚える。FWとしてピッチに立った限りは、自分のゴールで勝ちたい。その気概でいつも戦ってきたから」
自らの運命を切り開くダビド・ビジャ(2/2)
二つ目の言葉は、ある日本人FWも言っていた記憶がある。「勝っても自分のゴールじゃなきゃ面白くなかったし、負けても自分がゴールしていれば気分は良かった。」釜本邦茂、その人である。
*下記も参照
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