徳川思想史と「心」を巡る幾つかの備忘録(補遺)
■「良心」と「conscience」(補遺)
・井上哲次郎編『哲学字彙』*の初版、明治14年(1881)でも一応チェックした。下記の如し。
「Conscience 道念、良心」
・ヘボンの『和英語語林集成』第三版(1886 明治19)**では、以下の通り。
「CONSCIENCE Honshin(本心), ryoshin(良心)」
「RYOSHIN リヤウシン 良心 Conscience :
narawazu shite yoshi ashi wo wakimaeru wo - to iu.」
(習わずして、善し悪しを弁えるを(と)言う)
「RYOCHI リヤウチ 良知 Innate or intuitive knowledge :
narawazu shite shiru wo - to iu.」
(習わずして、知るを(と)言う)
*近代デジタルライブラリー(国立国会図書館)より
**講談社学術文庫版(1980)
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