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2010年3月19日 (金)

CSKAモスクワ vs. セビージャ〔承前〕

 CSKAモスクワTVによる、帰りの飛行機内での本田のインタビュー(本田は英語で応答)をご覧になりたい方は下記リンクを辿られたし。(それにしても、旅客機もテレビ局も持ってるって、CSKAモスクワって、すげー軍産複合体! 機内で枕投げやってるし。)

CSKA. Professional football club.

*上から4番目の Interview of Keisuke Honda のビデオをクリックしてください。

 スポーツナビで、スペインサッカーの木村浩嗣氏が今回の試合のより深い分析と本田評価を書いてくれているのでご紹介する。詳細は、下記のご本人の記事をご覧戴きたい。

 私が言いたいのは、スポーツにおけるスピードの話。

 スポーツにおけるスピードには二種類ある。プレー自体のスピードと、ある局面でどのプレーを選択するかの判断のスピードの二つである。木村浩嗣氏は後者のスピードが本田に備わっていることを高く評価している。私は本田に物理的はスピードがあるとは思えないが、確かに判断のスピードはあると思う。それが彼が日本人的テクニシャンではないのに、FWというよりMFとして海外で活躍できている最大の武器だと考える。また、このことは、中村俊輔がインタビューなどで幾度となく、「判断のスピードを0.5秒でも速くしたい。」と発言していたこととも通じるし、オシム氏がスピードが大切だと論じていたときも、このことを注意深くコメントしていた。

 もし味方のフィールドプレーヤー10人に平均0.5秒のプレイ選択の判断の遅さが敵チームに対してあるなら、チームトータルで、それは5秒のタイムラグとなって相乗されてしまうわけで、そんなチームを相手に歯が立つはずがないのも道理だ。

 日本代表が、オランダ代表のような、ジュニアの頃から組織的に戦術理解、つまり戦い方のコンセプト理解を繰り返しトレーニングされているトップ10の チームに歴然と力の差を見せつけられてしまうのも、単なるフィジカルなパワーとかマテリアルなスピードとかではなく、(スポーツ頭としての)インテリジェ ンスの使い方の錬度の差なのではないか、と考えたりもする。これは頭の善し悪しの問題ではなく、志向性の問題であることは誤解なきよう。

 逆に、メジャーリーグ・ベースボールで、日本のトップ選手がそのままトップ選手として活躍できていたり、WBCで日本代表が優勝できるのも、日本野球界がこの100年間に培ってきたベースボールにおけるインテリジェンスの蓄積があるからだとも言えるだろう。従って、フットボール日本代表がワールドカップで優勝することだって今後15年以内に全く不可能だとは思わない。ただし、ジュニアからの育成プロセスに意識的にスポーツ・インテリジェンスを導入することが不可欠な ことは言うまでもない。

木村浩嗣氏の記事
スポーツナビ|欧州サッカー|チャンピオンズリーグ UEFAカップ|セビージャ敗北の理由、本田の選択のセンス(1/2)

スポーツナビ|欧州サッカー|チャンピオンズリーグ UEFAカップ|セビージャ敗北の理由、本田の選択のセンス(2/2)

*ついでに。
スポーツナビ|欧州サッカー|ニュース|ロシア各紙、本田を絶賛 敵GKに「悪夢」

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