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2010年9月16日 (木)

スポーツに見るバーンアウト‐シンドローム

 2010WC以後、日本代表選手たちの中で調子が上がらない代表格は、本田圭佑か。守備重視の戦術のなかで、ほとんど、本田、松井、大久保の三人で攻撃を担っていた。その中でも、不慣れなワン・トップの位置で、本田が果たした貢献は大きい。また、その精神的プレッシャーと肉体的消耗は相当なものだったろう。その彼に、バーンアウトが来てしまうのは無理もない。自身が公言するように、レアルの10番をつける選手になれるかどうかは、ここを乗り越えられるかどうかにかかっている。願わくば、それだけの器の選手であって欲しい。

 過去、バーンアウトしてしまった代表選手としては、高原直泰を思う。彼はアジアカップ2007時日本人初の得点王となった。タダでさえ、過酷な条件(移動距離、苛烈な気候、など)のアジアカップで、複数国開催となったことで、その過酷さに輪をかけてしまった。もともとフィジカル的に頑健ではなかった高原において、あの大活躍が彼の近年のピークとなってしまったと感じるのは私だけではあるまい。

 今一人あげれば、2009年の第2回WBC以降の松坂大輔がそうだろう。その活躍は素晴らしかった。彼がこの大会に投入した肉体的、精神的エネルギーな相当なものだったろうし、結果もそれを裏切らなかった。彼は十代の高校生のときから大きな舞台で、大活躍している。人が持って生まれ、生涯使えるエネルギーにキャパシティがあるのなら、松坂はこれまで相当消尽している。まだ30歳ではあるが、この時点でバーンアウトが来てしまっても不思議ではない。私見だが松坂は復活しないと見る。もちろん、そんな暗い予想を裏切ってくれることを望むが。

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