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2011年7月 6日 (水)

香川真司は今季さらに活躍する

 昨季、香川は怪我によって半年を棒に振った。このことを残念がる向きは多い。ブンデスリーガにおいて前期で8得点をあげ、前期MVPに選ばれたことを考えれば、当然だろう。しかし、私はそう考えない。

 アジアカップでの彼のパフォーマンスを思い出して欲しい。時々輝いてはいたが、平均的には低調(時に非常に低調)だった。どう見ても、体が重かったようにしか私には見えない。これは香川のそれまでの長いシーズンと、海外移籍という環境の激変を考えれば当然だ。もし、怪我がなかったとしても、前半戦の高いパフォーマンスを、後半戦にも維持できていたか、と問われれば、私は否定的である。あのあたりで、香川には休養が肉体的にも精神的にも必要だったのである。

 また彼のプロフェッショナルとしてのキャリアを振り返っても、この半年の休養は今後二度と得られないだろう貴重な経験だったはずだ。ボールを蹴りたくとも蹴れない状態が6ヶ月も続いたのである。これまで考えもしなかったことなども含めて、フットボールについてもそれ以外でも、いろいろ思うところはあっただろう。

 この「けがの功名」で、心と体をリフレッシュして、香川真司は一回り大きなフットボーラーとして生まれ変わったはずだ。今季の香川は、フットボールの世界でより大きな成功をおさめるだろう。彼は、それだけの賢さをもった青年だからである。固唾をのんで見守りたい。

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コメント

fearonさん

香川はCLでも活躍すると思います。問題はチームとしてどこまで勝ち進めるか、です。
昨季はよいタイミングでELで敗退したため、リーグ戦に集中できました。そのため、ビッグクラブに匹敵するレギュラー陣の戦力だけで戦い抜き、マイスターシャーレを手にすることができました。
それでも香川が抜けた後半戦はチーム全体の縦へのシンプルな推進力が欠けがちで、ちょっともたつきました。
こういう戦力低下は、CFバリオスが抜けても、司令塔シャヒンが抜けても、同じように前半戦に起きています。
要は選手層が厚くなかった。
しかし今季は、ブンデス王者として迎えるわけで、リーグ戦、カップ戦、CL、どれ一つとっても捨てるわけにはいきません。
その過密日程は勝ち進めば進むほど、終盤戦に重くのしかかってきます。
この夏の各ポジション毎の補強の適切さ、プレシーズン中でのその新戦力のドルトムント戦術への統合の程度、これらが今季のチームの成功、香川自身の成長にダイレクトに跳ね返ってくるでしょう。
このチームの監督の優れた手腕は、これらのハードルを越えそうな気がします。

それからしても、CLでも結構やるかな、と思います。

投稿: renqing | 2011年7月 9日 (土) 01時39分

アジアカップでは、
まだすごいけど、それほど開花していない北京や岡田政権時代の香川みたいでした。

あかん、元に戻っているwと叫んでしまいました。
今季はCLで活躍してほしいですね。

投稿: fearon | 2011年7月 6日 (水) 14時59分

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