In the Country of the Blind the One-Eyed Man is King.
H.G.Wells の、The Country of the Blind (1904)、は
"In the Country of the Blind the One-Eyed Man is King."
「盲人の国では片目の男でも王である。」
という箴言を素材として作られた興味深い寓話である。
この短編の内容については、下記の参考サイトを参照戴きたい。そこでは一例としてフィールドワークにおける人類学者への教訓が書かれている。
さて、私が考えるのは、歴史を考察するとき、ともすると論者自身がこの片目の男になっていないか、という点だ。小説中に下記の会話がある。
"Has no one told you, 'In the Country of the Blind the One-Eyed Man is King?'"
"What is blind?" asked the blind man, carelessly, over his shoulder.
これはまさに、「天皇てんのう」とか、「幕府ばくふ」という言葉を知らない17世紀の江戸人に、「おまえは天皇や、幕府を知ってるか」と尋ねるようなものだ。思想史家の渡辺浩が夙に指摘していた事柄でもある。
ただし、この件もう少し重要な問題を孕んでいるようにも思うのだが、考えがまとまっていない。再考としたい。
〔参考サイト〕「障害としての文化」
※下記、弊記事も参照。
一つの H.G.Wells 評
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