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2012年4月22日 (日)

またしても試合を決めた山田大記

 山田大記(ジュビロ磐田10MF)がまたやってくれました。

 繊細なボール・タッチでまずDFを1人かわす。
 ゴールの方角をイメージしながら、寄せてくるDFをかわしにいく。
 ツータッチで、ボールを自分のミートポイントに置く。
 振りはあまり大きくないが、直線の軌道を描いてゴール左上角にネットをゆらす。

山田大記 スーパーゴール - YouTube

 山田のシュートを数回しか動画で見てないのだが、どのシュートも結構強い。体格的にそれほどパワーがあるようには見えないのに、なぜ強いシュートがいくのか。このゲームのゴールシーンで一応了解した。シュートの軌道を追うと、ボールがほとんど回転していない。これは、シュート時に、しっかりボールの重心(真ん中)をミートしている証拠だ。ボールの重心をたたいている限り、足でボールを蹴る力は無駄なく100%ボールに伝わり、無回転で直進する。少しでもボールの重心をずれると、キック力はボールの前進する力とボールの回転する力に分解されてしまう。これは、日本フットボール史上不世出のストライカー釜本邦茂の強烈なシュートが、ミート前、ミート、ミート後のフォロースルーまでボールを注視し続けることによって生まれた、と述懐していることと一脈通じる。つまり、ボールから目が離れないため、常にボールの重心をミートしているわけだ。したがって、ミスキック、いわゆる「ふかす」こともないことになる。

 ま、能書きはともかく、我々をわくわくさせるプレーを続けて欲しいものだ。

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コメント

fearon さん

フランスのフットボール・サイトが、去年の早い時期から、山田に注目していたのを我々日本人が嬉しがるより、その慧眼を褒めてあげるべき、ですよね。「おまえ、なかなか目が高いな」と。

投稿: renqing | 2012年4月23日 (月) 00時58分

キックがコンパクトですね。理想的。


こういう技術をもってて意外性のあるプレーでワクワクさせてくれす選手が最近減ってきて残念です。

俊輔→松井→やまだと ファンタジスタ系が継承されていくのを期待したいです。

投稿: fearon | 2012年4月22日 (日) 23時52分

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