モウリーニョ氏の罪と罰
UEFAの主要リーグで蔓延し、フットボールという素晴らしいスポーツへの信頼と尊厳を損なわせ、フットボールのクラブ関係者・選手・ファンを腐食させている、クラブ監督のゲーム後のジャッジ批判。この元凶は何か。
クレメンテ:「エリア内でのハンドはレッドカードのはず」 - Goal.com
バルド:「ペップは審判にプレッシャーを与えていた」 - Goal.com
これこそがジョゼ・モウリーニョのもたらしている最大の悪徳だ。このことはモウリーニョが現在、世界で最も優れたフットボール監督の1人であるという実績・評価とは、全く別のことに属する。
彼にもう一つの悪徳があるとすれば、2000年12月、FIFA公式マガジンの読者投票で圧倒的得票率(42.35%)で20世紀最高のクラブに選ばれたクラブ、栄光のレアル・マドリードを、勝利だけを至上の価値とする21世紀最低の悪役クラブとして歴史に刻みつけようとしていることだろう。二つともその罪は深い。
フットボールの尊厳と栄光のクラブの品位をこれ以上損なう前にこの世界から去って欲しい。その一方で、一人の男がフットボールというスポーツの歴史にこれほど影響を与えることが出来るということに関しては、なにはともあれ凄い男だということは正直認めちゃうけどね。
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コメント
fearon さん
「1点目は明らかなオフサイドだった。典型的なミスだ。だが、批判はしない。」 じゃ、口に出して言うべきではないね。美しくない。彼は極めて賢く、パワフルな男だが、残念なことに美学がない。美学なんか必要ないとさえ思っている。しかし、スポーツの勝者にふさわしいのは、《強さと美しさ》だ。戦争じゃぁないんだから。彼は根底的なところで、勘違い男というべきだろう。
というコメントを、goal.com.jpに書きました。
そうしたら、like 19 dislike 3、でした(笑)
投稿: renqing | 2012年4月18日 (水) 22時33分
カペッロって2度もレアル率いて優勝したのに、守備的で面白くないからでクビにされてたんだけど。。
モウリーニョのサッカーはあいかわらず面白くないし、審判ともめてばっかやし、タイトルとれないし、バルサには勝てないし、ぶっちゃけ嫌いなんですよねー。
投稿: fearon | 2012年4月18日 (水) 15時57分