香川はドルとユナイテッドの交渉待ち
香川真司の移籍問題についてやきもきしている向きは多いだろう。斯く言う私もその1人。
そのヒントになりそうなテレビ番組があった。
数日前の月曜日、深夜1時半頃、TBSで放映されたスーパーサッカー。そこに帰国したばかりの香川真司へ加藤浩次がインタビューをしていた。加藤浩次は遠慮なくマンUへの移籍話の真相を香川にぶつけるが、香川はこの件についてはいつもの慎重な構えを崩していない。
しかしそこで香川とファギーの2時間に及ぶ面談の内容がチラチラ出てきた。「おや?」っと印象に残ったのは二つ。
①ファギーは香川に「トップ下」のポジションで使う旨、明言していた。
②ファギーは香川に、"Big Challenge"をしてみないか、と何度も言っていた。
マンUというビッグクラブを取り仕切っていれば、そのボスは超多忙のはず。そのファギーが香川への面接で2時間を割いた、ということ事態がかなりの異例なわけで、ファギーの香川獲得への本気度が知られる。
巷間心配されている、マンUの通常のフォーメーションが4-4-2のため、香川が立つポジションがあるのか、という点。このフォーメーションならトップ下は不要、してみるとサイドハーフでの投入? しかし、代表でのサイドでの起用が香川に関しては、これまであまりうまく結果に結びついていない。トップ下というポジションについては香川にもこだわりがあり、その点直接ファギーに確認したのも当然だろう。そこでファギーからこういう言質を得ている。これは実質的にマンUの基本スキームの変更に等しい。
これは香川を受け入れるための変更とまでは言いがたい。ファギーは数年前から香川と同ポジションのスナイデルの獲得を目指していた。また、モドリッチにも関心を囁かれていたし、ナスリとは契約寸前までいっていた。そのあたりから、基本的フォーメーションの変更がファギーの念頭にあったと推測できる。特に、去年CL決勝でペップ・バルサに完敗し、今年ELでピエルサ・ビルバオに屈し、シティにも力負けしてしまった。これでいよいよ構造改革に取り組む必要性が満天下に明らかになった。そのキーマンとして、香川に白羽の矢がたったわけだ。
来季のマンUは少なくとも、ルーニーのワン・トップ+シャドーストライカーのトップ下、という布陣にはするだろう。ただ、ここにきてドルが欲をかいて、移籍金のつり上げを画策しているのが垣間見える。だから、マンU+香川は合意、残るはドルトムントがビジネスライクに対応できるかにかかっているだろう。
〔参照〕香川にモドリッチ、エジル級の評価を与えているサイト記事。
Comparing Across the Board | Manchester United Transfers: Scouting Report for Shinji Kagawa | Bleacher Report
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