覚醒した(かもしれない)アントラーズFW大迫勇也
久しぶりのFootballネタ。
2012年9月5日のJリーグヤマザキナビスコカップ2012/準決勝第1戦、鹿島アントラーズ×柏レイソル戦。ここで2人の若者が躍動した。大迫勇也と柴崎岳。
7分、先制の大迫1点目。
ショートカウンター。小笠原が柏DFからのフィードを、(大迫を意識しつつ)ヘディングでカット。柏ゴールに対して斜めに入ってきたパスを大迫が接近してくる柏DFを感じつつペナルティアーク手前で受け反転し小さくドリブル。スペースがあった右へ行かず柏DFの逆を取って左へ。柏ゴールほぼ正面、ペナルティエリアすぐ外側。小さなスイングから左足を振りぬき柏ゴール右へ狙いすましてゴール。
69分、勝ち越しの大迫2点目。
左サイド新井場から来た強いパスを、中央でフリーとなった大迫が受ける。トラップするが少し浮く。それを気にせず落ちてきたボールを右足で振りぬき、左上隅にファインゴール。
36分、レナトのゴールを柴崎アシスト。
小笠原からの縦パスをペナルティエリア外側で興梠が巧みなポストプレー。二列目からペナルティエリア内に侵入する柴崎に興梠からボールが出る。もう少し強いパスならそのまま柴崎が柏キーパーと1対1になれたのだが少し勢いがない。柏DFに追いつかれ囲まれる柴崎。ただし、ここからが素晴らしい。右足から左足への吸い付くようなドリブルで、ゴール真正面の小さなスペースへ進み、柏DFをひきつけながら左足アウトで待ち構えていたレナトへラストパス。1人残った柏DF那須を巧みにかわし左隅にレナトがゴール。
〔感想〕
大迫勇也 ← なんだ、そんなことできるんだ! だったら、さっさとオリンピック予選で出してれば、悔し涙を流さずにすんだのに。
というものだが、悔し涙を流したからできるようになったのだろうね。それにしても、あの正確無比なシュートには最敬礼。左右の足でともに遜色なく正確なシュートを打てたのも賞賛に値する。
それには理由がある。この二つのゴール。大迫はシュート体勢に入ると、ボールだけを見つめている。相手DFやキーバーのポジションなぞに目もくれない。ボールだけに神経を集中してボールだけを目がけて蹴っている。まさに、ゴールの達人、釜本氏の格言どおりのシュート。覚醒したかな? するといいな。
柴崎岳 ← ゴール手前であの落ち着きとテクニック。二十歳とは思えん。宮市亮みたいに、海外ビッグクラブのトライアルに挑戦してやってみたほうがよかったんじゃない? このまま怪我なく成長すれば、ビッグ・リーグのビッグ・クラブでも活躍したくなると思うんだけどね。
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コメント
ゴール!!ゴール!!ゴール!!
ゴール3つで大迫です!!!
ギュ━━━ン!!!!
ソイヤ!!!
投稿: | 2012年9月17日 (月) 05時26分
fearon さん、どうも。
ご例示の攻撃陣、結構興奮しますね。爆発力というか想像力を掻き立てます。宮市と山田は逆でも可ですね。
話は飛びますが、代表での本田は一列下げて、長谷部のところに入れ、香川をNo.10の位置に入れる、って言うのが、本田のボールキャリー、ミドルシュート、香川のPA内外でのクイックネスを生かす最善手のような気がしてなりません。これについては、記事を書くつもりで、ペンディングしたままですが。
投稿: renqing | 2012年9月 8日 (土) 13時18分
柴崎君はフィジカルつければ、あとは次世代のゲームメーカーとしてやっていけるでしょう。
大迫
山田 香川 宮市
米本 柴崎
投稿: fearon | 2012年9月 6日 (木) 13時48分